インターネット広告市場において、広告ブロッキングは、大衆文化に浸透したが、良い大衆文化にはならない。 2015年12月14日
By Jack Marshall and Steven Perlberg、WSJ
デジタル・メディア業界で、大きな心配ごとになっている、オンライン広告ブロッキング・ソフトウェアの増加に関する会話は、最近、多くなっている。
広告ブロッキング・ソフトウェアの動向は、TVのコメディ番組「South Park」で風刺され、Howard Sternのポピュラーなラジオ番組で話題にされ、NBCの「Today」を含む、モーニング・ショーなどにも取り上げられた。
これは、消費者の知覚の観点において、売上を伸ばし、勢いを付けてきた、インターネット広告の試練になった。
消費者は、特に、モバイル・デバイスの小さな画面に、バナー、ビデオ、ポップアップなどの広告が表示されることに、目障りや苛立ちを感じているという。
また、インターネット広告が、ユーザの個人情報や行動などに関する情報を収集する、メカニズムに、気づいている、ユーザも増えてきた。
ネーティブ広告には、信憑性の疑わしい広告もある。
インターネット広告に対し、不満を持つ消費者が増えたことが、広告ブロッキング・ツールが増えてきた要因になっている。
多くのユーザが、Webブラウジング経験から、広告を取り除くことを試みるために、PCやモバイル・デバイスに、広告ブロッキング・ツールをインストールしている。
TVのコメディ番組「South Park」で、ニュースと広告を見分けるまれな能力がある、Jimmyというキャラクタの逸話で、オンライン広告ブロッキング・ソフトウェアに関連することが風刺された。
消費者は、複雑なオンライン広告の問題に関する理解を示し始めているようだ。
今夏に、ラジオ・キャスターは、YouTubeの広告を避けるために、広告ブロッキング・ツール・ソフトウェアを使用する方法を、ラジオのパーソナリティ、Howard Stern氏に語った。
ポピュラーなオンライン広告ブロッキング・ツール、AdBlock Plusの月間の米国のユーザ数は、2015年4月から、2015年10月にかけて、44%成長した。
AdBlock Plusの親会社、Eyeoによると、米国の1320万人のユーザが、2015年10月中に、この広告ブロッキング・ツール、AdBlock Plusを使用したという。
Appleは、モバイル・オペレーティング・システム、iOSの最新版の技術で、2015年9月に、広告ブロッキング・ツールへの興味をあおり、このツールへの理解を促した。
Eyeoは、米国のユーザの広告ブロッキング・ツールの採用が加速されると期待している。
Digital Content Next(DCN)により実施された、最近の調査で聞いた、「広告ブロッキング・ソフトウェアの使用を試みてみたいか?」という質問に対し、消費者の33%が、次の3ヶ月間に、「極めて試してみたい」あるいは、「ある程度試してみたい」と回答した。
DCNのCEO Jason Kint氏によると、主流のメディアとエンターテインメントの適用範囲は、広告ブロッキング・ツールの消費者の採用を促すことを助けている。
DCNのCEO Jason Kint氏によると、インターネット広告業界は、消費者が、自分たちの個人情報や行動が収集されることを心配して、広告ブロッキング・ツール・ソフトウェアをインストールすることを危惧しているという。
「広告ブロッキングは、新しいことではない。」のビデオ