中国、インド、および、インドネシアといった、新興諸国における、スマートフォンの人気が、近年、この市場の成長を促してきた。 2015年12月3日
By Georgia Wells、WSJ
スマートフォンの市場を拡大させるために、AppleやSamsungなどの、スマートフォンのメーカは、約20億人の、これらの国の人たちに、比較的、ローエンドのスマートフォンを提供することに取り組んできた。
さらに、まだスマートフォンを持っていない、これらの新興国の10億人の人たちに、スマートフォンを普及させることは、極めて難しいだろう。
IDCは、世界のスマートフォンの出荷台数が、この10年間で、1年間に、10%以上増加してきたが、2015年の1年間は、1桁の増加率になると予測していた。
IDCの調査によると、世界のスマートフォンの出荷台数は、2015年の1年間で、9.8%増加し、合計で、14億3000万台になるという。
中国、インド、インドネシアといった、新興諸国における、スマートフォンの出荷台数は、最近も、増加を続けているが、中国では、スマートフォンの出荷台数が、だんだん飽和してきた。
IDCによると、中国でも、スマートフォンを初めて購入する消費者よりも、新しいスマートフォンに買い換える消費者が増えてきたという。
IDCは、中国における、スマートフォンの出荷台数の増加率が、緩やかな1桁成長になると予測している。
アフリカのような、新興諸国では、スマートフォンを使用する、リテラシーが不足していることや、貧困、および、高速な無線ネットワークが利用できないといったことにより、スマートフォンの普及が阻害されている。
XiaomiやMicromax Informaticsといった、ベンダは、アフリカをターゲットにして、低コストのスマートフォンを提供している。
AlpabetのGoogleは、インドで、低コストのスマートフォン、Android Oneの提供を開始している。
IDCによると、2015年に、中東とアフリカ地域は、出荷台数が、50%増加し、最も速く成長することが期待されたという。
Localyticsによると、iPhone 6sの出荷台数は、先週のウィークエンドのブラック・フライデーに、以前の4ウィークエンドに比べて、36%増加し、SamsungのGalaxy S6の出荷台数は、68%も急増したという。