モバイル検索が、Google検索でトップになる。 2015年10月8日
By Douglas MacMillan、WSJ
Googleの上級副社長、Amit Singhal氏によると、Google検索は、モバイル・デバイスでの検索にシフトしているという。
Googleの親会社、Alphabetの検索の責任者、Amit Singhal氏によると、2015年の夏に、世界で、モバイル・デバイスでの、1ヶ月当りのGoogle検索回数が、初めて、PCでの、1ヶ月当りのGoogle検索回数を上回ったという。
Amit Singhal氏によると、最近では、Google検索は、タブレットで行われることが多くなったという。
モバイル検索へのユーザのシフトは、Googleが、検索エンジンにタイプ入力された、キーワードに基づいた広告を掲載する、同社のコア・ビジネスを再考する要因になった。
スマートフォンから、タブレット、車載システム、ウェアラブル・デバイスまで、新たなデバイスのタイプが、Google検索の新たな方法を要求するだろうと、カリフォルニアのHalf Moon Bayで開催されたイベントで、Singhal氏は述べた。
「Googleは、同社が考えている検索を、コンピューティングと対話するための、さまざまな基本的な方法(タイプ入力、音声コマンド、タッチ操作やジェスチャーなど)で利用できるようにしていく。」と、Singhal氏は述べた。
「従来のGoogle検索は、ノートブックやデスクトップPCで、よく利用されており、モバイル検索は、4インチから6インチのモバイル・デバイスで利用されており、これからは、1インチのディスプレイ画面のウェアラブル・デバイスでも利用できるようになる。」と、Singhal氏は述べた。
これにより、Google検索での、効果的な広告も、デバイスのディスプレイ画面のサイズやユーザ・インタフェースに最適化され、ビデオ広告、ターゲティング広告、カルーセル広告、購入ボタンといった、ユーザの嗜好やデバイスに合った、さまざまなタイプの広告が効果的に掲載されるようになるだろう。
Googleによると、毎月、1000億回以上のGoogle検索が行われているという。
Googleは、2015年5月に、米国や日本を含む、10ヶ国において、モバイル・デバイスでのGoogle検索回数が、初めて、デスクトップPCでのGoogle検索回数を上回ったという。
これらのGoogle検索は、Googleの従来の検索エンジン・ボックスに、問合せをタイプ入力することにのみで行われている訳ではなく、音声コマンドやタッチ操作などでも行われている。
例えば、ユーザが、タイプ入力できない、車において、自然言語による、音声コマンドで容易にGoogle検索できるようにするために、Googleは、音声認識を改善することにも取り組んでいる。
モバイル・デバイスの、より小さなディスプレイ画面には、キーワード・ベースの広告を掲載する空がほとんどないので、Googleは、新たに、モバイル用の形式の広告を、より多く、効果的に掲載できるようにしている。
モバイル・デバイスに掲載する、広告は、キーワードよりも、データ画像、製品仕様、および、価格といった、データに頼っている傾向がある。
ユーザが、モバイル・デバイスで、何かを検索するときに、Googelは、モバイル検索結果のトップ近くに、あるいは、パネルかリスティングに、カルーセル広告を掲載する。