<盤上のポラリス>
世界で最も愛されているボードゲームの一つである<チェス>が題材の漫画である。
今まで会ったボードゲームが題材になった漫画といえば
・ヒカルの碁(囲碁)
・ハチワンダイバー(将棋)
・三月のライオン(将棋)
・咲-saki-(麻雀)
などなど。
といった競技が主な題材でチェスが題材になっている漫画というのは、私は聞いたことがない。
日本でのボードゲームの知名度でいえば、似た駒の動きも多いゲームシステムの将棋とは雲泥の差だと思う。チェスというゲームは知っているが駒の動かし方やルールが知らないといった人も多いと思う。
そんなチェスをハードルを下げ親しみやすい漫画というステージで持ってくるというのは勇気のいることだろう。
この漫画は、快活な少年と病弱なチェス好き少女がチェスを通して仲良くなり、次第に少年がチェスにのめり込みライバルと出会っていくといったボーイミーツガールの青春譚である。
チェスには、定石にそれぞれ魔法のようなかっこいい名前がありそれが出てくるぐらいでチェスの知識はほとんどなくても楽しめるのがこの漫画である。
感想の一部をご紹介しよう
・チェスで冒険、子供心をくすぐる展開で非常に面白かったです。王道ではあるけど王道だからこそ熱くなります。
・盤上をかける熱い想い、正統派少年漫画のワクワク感、読んでいてチェスの魅力がストレートに伝わってきた。近い将来、日本のチェス普及に大きな影響を与えるそんな予感がする
などなど
といった感想で概ね好評だ。
私自身もチェスが好きだが周りに対戦を持ちかけると「ちょっとチェスは難しそう」と避けられることが多いがこの漫画をすすめてチェスに対する不安感を取り除き対戦相手を増やしていきたい。
そして、この漫画がチェス普及の足がかかりになってくれるととても嬉しいと思う