知り合いになった人にたまたま共通の知人がいたり、たまたまSNS上で友達との写真をアップしたときに「え、そこ繋がってるんだ」などといったことが日々繰り返されている。
このような一連の出来事に対して「世間は狭い」と思う人は多いだろう。しかし、ここでは世間はそういうものだと理解してもらいたい。決して狭いや広いなど感覚的なものではなくて世間は誰とでも繋がり得るものだと知ってほしい。
この考え方の基盤として「スモール・ワールド現象」「六次の隔たり」がある。『facebook』といったSNS(Social Networking Service)によってさらに世間は誰とでも繋がり得るものになっている。
スモール・ワールド現象
スモール・ワールド現象(スモールワールドげんしょう、small world phenomenon, small world effect)は、知り合い関係を芋づる式にたどっていけば比較的簡単に世界中の誰にでも行き着くという仮説である。
この仮説では知り合いの知り合いの知り合いと考えていけば延々とたどれるし世間はそんなものだろうと思ってしまい、知り合いを何人たどればあの人と繋がれるのだろうと怖気付いてしまうかもしれない。
六次の隔たり
六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)とは、人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説で、多くの人数からなる世界が比較的少ない人数を介して繋がるスモール・ワールド現象の一例とされる。SNSに代表されるいくつかのネットワークサービスはこの仮説が下地になっている。
引用元:六次の隔たり-Wikipedia
しかし、六次の隔たりによって知り合いを延々とたどることなく、最短ルートで6人介せば世界中の誰とでも人は知り合いになることができるのである。
facebookでは四次の隔たり
ミラノ大学の研究者と共同で行われた『Facebook』の調査で、これまで人々は「六次の隔たり」でつながっているとされてきたのに対し、Facebookユーザーの場合は「四次の隔たり」であることがわかった。
引用元:MSN産経ニュース
さらにfacebookユーザーに限れば4人となり、これならその人に行動力があれば誰とでも繋がり得ることが限りなく可能になるのだ。
まとめ
近年ではつながりの希薄化が問題とされている。これを機に、交差点ですれ違う人たちやたまたま電車で乗り合わせる人たちは決して他人ではなく、知り合いを何人か介せば繋がっている可能性があるので人には親切に振る舞うことを心がけてほしい。
(写真:『写真素材 足成』http://www.ashinari.com/から引用)