アングラ通信「BitZenyを知ってるかい?」

さる5/20未明の事。
筆者が今、もっとも啓蒙活動を進めている事業に衝撃の事実が突き付けられた。

暗号通貨「BitZeny」がC-CEXからの上場廃止通達を受けたのである。

「CPUでしか採掘できないクリプトコイン」としてデビューし、果てしないHASH競争に一石を投じる存在として日本で生まれたBitZeny(ビットゼニー)は、どこからの資本金参入もないまま、ほそぼそと有志たちの手によって存続し続けてきた。

暗号通貨と取引所

「暗号通貨とは決済方法である」と、高らかに怒涛のボリュームのテキストでその価値について語っているのは、いつだったかお伝えした暗号通貨の取引所の一つである「Zaif(ザイフ)Exchang」を運営しているテックビューロ株式会社:代表取締役の朝山貴生氏。

暗号通貨は「システム」だ。

野口 悠紀雄 著 「仮想通貨革命」

このシステムがもつ特徴を利用すれば、より多くの決済など「モノやデータの管理」を劇的に変化させてしまう可能性に満ちている。

なぜ、BitZenyなのか

それにしても、なぜ筆者がそれなりにメジャーなBitCoin(ビットコイン)やMonaCoin(モナコイン)ではなく、下手をすれば知っている人はもはや希少生物(TSUCHINOKO)レベルのBitZeny(ビットゼニー)を選んだのか?

冒頭にも触れたが、CPUでの採掘に最も適している暗号通貨だという点は、暗号通貨の発展とともにとても大きな結果につながる。数多の暗号通貨でもっとも筆者が大きな問題点だと考えているのが、採掘速度の問題だ。

採掘速度全体のシェア率が、機器に投じられる資本や資金に如実に影響されやすいのはどのコインも一緒だが、CPU採掘向きとして開発されたBitZenyは、そうした採掘戦争の影響をかなり受けにくい。

参入者の数による権利の分散化という、暗号通貨本来の理想に限りなく近い作りになっているのだ。

中国のBitCoin採掘工場

参加しようと思えば、手元にパソコンがあればそれだけでOKで、旧式のパソコンであっても、OSが64BITのものであれば採掘できる仕様になっている。これほど敷居の低い暗号通貨は、世界各国を見渡してもなかなか見当たらない。

64BIT OSを搭載したウインドウズパソコン

少しずつ動き出すBitZeny

CryptoArtやコミュニティーサービスの開発など、2015年5月に入ってからの動きが活発になってきた矢先でもあった為、今後の動向次第ではより大きな商圏を生み出す可能性も示唆されている。

国内での暗号通貨取引所へのアプローチも進んでいるとのこともあり、順当にコンテンツ開発が進むにしたがって、資本からの介入による大きな影響を受けにくいコインとしても今後の経過が期待される。

開発からすでに一年以上が経過している地点で、暗号通貨としての賞味期限が切れているという声も聞こえるが、筆者はその稀有な特性をもつBitZenyの未来に、大いに期待したい。

某所でフリーライターとして生活中。 36歳妻子持ちの子煩悩(親ばかともいう)。 趣味でこっそりと小説を書いている。

Twitter: @stak999