ナポリタンと言うと「ケチャップ味」のスパゲティ。日本人には馴染み深いメニューで、きっと誰もが一度は食べた事があるはずです。
そんなナポリタンの魅力はなんでしょうか?
筆者は「ナポリタンは店によって個性がある」っていうのが一番の魅力だと思います。
例えば「ボンゴレ」や「ペペロンチーノ」は個性が出しにくいのですが、ナポリタンの場合は自由度が高いので、料理人も自分の主張をぶつけてくる料理だと思うんですよね。
さらにリーズナブルな価格もナポリタンの魅力のひとつです。千円もあれば大盛りにしてもお釣りが来るので、食べ盛りの若い世代でも満足出来るはずです。
復活した名店『グリル サクライ』
今回は惜しまれつつも閉店し、2014年9月に復活した『グリル サクライ』のナポリタンを紹介してみましょう。
新店舗は横浜スタジアムの近くの路地裏にあります。今はスマホでナビれば余裕ですが、ちょっと目立たない路地にあるので注意して下さい。
あと土日祝日は休み、営業時間も11:30~15:00(売り切れ次第終了)となっているので、なかなか訪れにくい店ではあります。
しかし、そんな場所と営業時間にも関わらず、今でも店の開店と同時にカウンターが埋まるほどの人気店です。特に『メキシカンチリバーグ』と呼ばれるハンバーグは店の看板メニューで、ほとんどの人がオーダーしています。
『グリル サクライ』のナポリタンを食す!
そんな『グリル サクライ』ですが、実は何気にナポリタンも人気があるそうです。
ただし、ランチのラッシュタイムが過ぎる「13時以降」で無ければ注文出来ないので、ナポリタン目当ての時は必ず13時以降に訪れて下さい。
『グリル サクライ』はオープンキッチンなので、調理している様子も見えるのが嬉しいですね。
ナポリタンマニアの筆者としては、どのように作るのか興味深々です。
あまり全てを書いてしまうのもアレなので、細かい部分は省きますが、筆者が見た限りでは
「謎のスープ」
「謎のソース」(ウスターソース?デミソース?)
「赤ワイン」
この3点が『グリル サクライ』のナポリタンの秘密かと思います。これがきっと店主のコダワリなのでしょう。
パスタと言うと「パスタを茹でた湯」をソースを伸ばす時に使うのですが、ナポリタンの場合は「スパゲティは茹で置き」が標準なので、茹で湯を使えません。
なので『グリル サクライ』ではスープでソースを伸ばしていました。これで味に深みが出ます。
さらに「謎のソース」を投入します。恐らく普通に「ウスターソース」かと思われますが、これが隠し味です。
「ウスターソース」は大量の野菜をドロドロに煮詰めた物なので、野菜の旨味と適度な塩分が加わります。
そして最後に赤ワインを回して煮詰めます。赤ワインはトマトと相性が良いので、ナポリタンがより濃厚な味付けになります。
ちなみに終始強火で調理しているので、水分を足してもベタっとした感じにはなりません。ここら辺は業務用コンロならではですね。
いざ実食!
とにかくナポリタンの基礎と言うか「ベース」は完全に押さえている感じです。玉ねぎ、ハム、マッシュルーム(缶詰の方)などの具は安定感抜群です。珍しいのはグリーンピースがちょこっと乗っている事でしょうか?
そして上記の『グリル サクライ』ならではの味付け。この個性がナポリタンの醍醐味です。
ちなみにスパゲティは細く、恐らく「スパゲティーニ」くらいの太さかと思われます。
言うまでもなく、味はバッチリです。家で作るナポリタンとは一味違う、本格的な洋食屋さんのナポリタンです。
味付けとしては全体的に丸い感じと言うか、酸味が抑えられて甘めな仕上がり。ただのケチャップ味ではない、洋食屋さんの主張が感じられる逸品です。
『グリル サクライ』ナポリタン 総評
常連の方々が絶賛する『グリル サクライ』のナポリタン。大変美味しく頂きました。
ナポリタンと言うと簡単なメニューと思われがちですが、実際にオープンキッチンで作る様子を見る限り、一切の手抜きは感じられませんでした。むしろ、
「ナポリタンでそこまでやるのか!」
と関心した筆者です。まさに店主のコダワリが感じられる逸品で、このナポリタンは『グリル サクライ』ならでは、唯一無二の存在です。
それでは、みなさんも平日に時間が作れた時は、是非とも『グリル サクライ』のナポリタンを食べに訪れてみて下さい。
グリル サクライ
住所 神奈川県 横浜市中区 相生町 1-14
営業時間 11:30~15:00
定休日 土日祝日