【新年度の新生活特集・その2】人気の鉄鋳物ホーロー鍋で簡単に調理!調味料にも一工夫

  by 古川 智規  Tags :  

新年度で新たな生活が始まり環境が一変する人も、そうでなくても気分を一新したい人も、様々な場面で役に立ちそうなグッズを集めて数回にわたり特集する【新年度の新生活特集】。

第2回は、最近はやりの鉄鋳物製のホーロー鍋である。重くて武骨なその鍋は圧力なべほど取り扱いが難しくなく、低エネルギーで調理ができ、無水調理も可能という優れもの。ただし高くてなかなか手が出ないモノだけに、手に入れることそのものに尻込みするものでもある。
そこでグッドフェイスが販売するホーロー鉄鋳物鍋であるキャストポットを使って記者が実際に作ってみた。
選んだ理由はズバリ値段が安かったからである。

同社のキャストポットは丸形のものが18センチメートルと20センチメートルのもの、24センチメートルの浅型と26センチメートルのオーバルと名付けられた、だ円のものが存在する。
写真は20センチメートル(写真右)と26センチメートルのオーバル(写真左)だ。鍋にはレシピブックも付属する。

同時にキープロックもなかなか便利なので一緒に使うことにする。
同社が販売する抗菌密閉容器キープロックは摂氏-20度から140度まで耐えることができるので、食材の保管はもちろんのこと冷凍や電子レンジでの調理もできる優れものだ。各サイズのものがセットで販売されている。

最後に記者のお気に入りとなった同社のハイブリッドキッチンナイフ。
何がハイブリッドなのかというと、軽いチタンに抗菌作用に優れた銀を配合したチタン合金なのである。
日本製の同ナイフは手に取ってみるとその軽さに驚く。軽すぎて逆に大丈夫なのかと思ってしまうくらいだ。

ちょっと酷ではあるが、外科手術用のディスポーザブルメスと比較してみた。
写真はステンレススチール製のメスをポータブル顕微鏡で拡大したものである。カミソリのような鋭い刃はさすが手術用のメスである。

こちらは同じ倍率で見たハイブリッドキッチンナイフ。チタン独特の鈍い輝きに均一に正確に研がれた刃は見るからに耐久性がありそうだ。

ビーフストロガノフのようなものを作る

では早速、ビーフストロガノフのようなものを作ってみよう。
用意したのはスーパーで1000円ほどで売られていた牛肉の塊を一つ。チタン合金の軽い包丁がスッと入っていく。とりあえずこの段階では塊を2つに切っておくだけ。

野菜はキャベツやにんじん、玉ねぎを鍋に敷ける程度の量を適当にカット。この野菜からは水分を取り出して肉の油を吸ってもらうためなので食べない。よってあまり多くなくて構わない。
付け合わせ用の生野菜は別に千切りにしておく。

肉には塩コショウで下味をつけて、パイナップルをカットしたものを入れて、肉と野菜用のドレッシングをかけてなじませる。
今回はブルドックソースのアンド・ブルドックブランドのドレッシングソースを生肉にかけておく。あくまでもドレッシングではあるが、まずは調味料として使う。200ミリリットル入りと小ぶりなサイズなので一人暮らしでも使い切ることができるのがうれしい。
野菜、肉それぞれをキープロックに入れて冷蔵庫で保管しておく。

朝仕込んで冷蔵庫に保管しておいたものを鍋に入れる。最初に少量の牛脂を引くものの水はいれないで、このまま弱火で蒸していく。
記者の自宅はワンルームマンションの100ボルト用IHクッキングヒーターだが、弱火で十分。
システムキッチンの200ボルト用IHであればとろ火ほどでよいだろう。もちろん鉄鍋なのでガスをはじめとするあらゆるヒーターに対応している。

鍋にふたをしてじっと待つ。鍋も重いがふたも重いので、ある程度の圧力がかかりふたの裏側についてる突起により水蒸気が速やかに中に落ちるので蒸しながらオーブン状態になる。

15分でこの状態に。もちろん加水は一切していないので、野菜から出た水分だけで最初は蒸し焼きに、続いて煮込み状態になっている。

頃合を見計らい、肉を引き上げてカット。いい具合に油が抜けてヘルシーな肉に仕上がった。

野菜は余分な脂を吸っているので食べないが、パイナップルは取り出して添えてもよい。あらかじめカットしておいたサラダ用の生野菜を下に敷いて肉を並べていく。
再度、アンド・ブルドックの「りんごとシナモン」をかけて味を調える。

見た目は脂っぽいが、これはドレッシングによるもので肉の脂身ではない。

和風のパエリアを作る

だ円形の鍋はパエリア鍋を思わせるが、そもそもパエリアは洋風炊き込みご飯のようなもの。煮るのと炊くのとの違いはあるものの、似たようなもの。であるとするならば、若干遊んで和風にしてしまえと考えた。
パプリカもピーマンも元は同じもの。ここは安いカラーピーマンを使用する。適当な大きさにカットする。

今回は海産物を使用せず、鶏肉で作ってみた。
鶏肉にはあらかじめ塩をを振っておく。この塩には今回、面白いものを使ってみた。
塩事業センターの赤いキャップの食卓塩は誰でも知っているだろうが、今回は写真の緑のキャップだ。実はこれ「減塩の塩」なのだ。
「塩そのものに減塩っておかしくないか?」もっともである。「食塩」と「食卓塩」とで若干の違いはあるが、これはざっくりいうと塩化ナトリウムの割合を減らし塩化カリウムに置き換えたと思っていただければよい。いずれにせよ、塩味はほぼそのままで塩化ナトリウムの量を約半分に減らすことができるので塩分控えめにと考えている方には朗報だろう。

他の材料はタケノコだ。お米は福島県産のものを使用。ざっと水で洗うだけで、コメをとぐまではしなくてもよい。本来であればブイヨンがどうとかサフランがとか言うところではあるが、ここは市販のパエリアスープを利用して時短を図る。

すべての材料をオーバル鍋に投入して、まずは強火で沸騰させる。1-2分沸騰させたら中火にして蓋を閉じる。重い蓋なので圧力がかかり、何もしなくてもふっくらと炊きあがる。

水気がなくなったら火を止めて10分程度蒸らしたら出来上がり。
ちなみに鍋を見ていただくとわかるが、相当分厚いので放置していても簡単に冷めることはない。

お焦げもちゃんとできていて、やはりここが一番おいしかった。
この焦げ付きは、お焦げそのものが鍋からはがれるので、洗うときはざっと流せばきれいに落ちる。こする必要も磨く必要もない。ただし鉄製品なので乾燥と油をなじませることはしたほうがよいだろう。マニュアルに詳しく書かれているので、長く愛用するためには最初の作業はしっかりやっておくべきだ。
鍋は重いが、100ボルトのIHでも強火にする必要がほとんどなく、重い蓋の圧力と蒸気の循環でおいしく簡単に誰にでも調理ができるだろう。
多くは家庭向きになるかもしれないが、新生活に向けての情報収集の一助になれば幸いである。

※参考記事

【新年度の新生活特集・その1】ビジネスに勉学に新年度から差をつけるステーショナリー
https://rensai.jp/247350 [リンク]

【新年度の新生活特集・その3】豊かな暮らしは肌に触れるところから!日本製にこだわってみよう
https://rensai.jp/248818 [リンク]

【新年度の新生活特集・その4】コンポートってなに?ティータイムを豊かに楽しむ
https://rensai.jp/248939 [リンク]

【新年度の新生活特集・その5】一人暮らしの食生活を少しでも健康的に!

https://rensai.jp/249211 [リンク]

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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