大盛況だった東京・上野の東京国立博物館「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」展。門外不出のお宝・「翠玉白菜」(すいぎょくはくさい)が7月7日で公開を終え帰国したが、それに関連する展覧会が同じ会場の別の建物で開かれていたので見に行ってきた。『中国の絵画 日本にやってきた中国画家たち―来舶清人とその交流―』といい、トップ画像のかわいい鹿の絵、沈南蘋(ちんなんぴん)「群鹿群鶴図屏風」(ぐんろくぐんかくずびょうぶ)も展示されていた。東京国立博物館東洋館で行われ、7月27日まで行われていた。現在ではこれに近い別の展示が行われているので、その展示の前に以前の展示を紹介しよう。
これは江戸時代に日本を多く訪れた、福建省の絵師たち『来舶清人』(らいはくしんじん)の作品を展示したもの。
東京国立博物館公式ブログにはこうある。
「國立故宮博物院がある台湾には、中華文明だけではない、豊かな地域文化が息づいています。来舶清人の故郷である福建は、台湾に多くの移民を送り出し、今でも同じ閩南(びんなん)語が話されています。これら来舶清人たちの作品は、地域の交流の歴史を教えてくれる、重要な証人と言えるでしょう。」
(http://www.tnm.jp/modules/rblog/1/の「来舶清人とその交流―豊かな地域文化に触れる―」の項目より抜粋)
としており、台湾第一の資産家・林宗毅氏から寄贈された絵も展示されていた。日本と台湾は何世代にも渡る強い絆で結ばれていることを改めて実感した。
(画像はhttps://www.flickr.com/photos/22081105@N03/2710549590/より)