いよいよ年の瀬、今年もあとわずかとなりました。
12月から就職活動も解禁となり、学生はよりいっそう慌ただしい毎日を過ごしていることでしょう。
就職について考えるときに、そもそもとして考えて欲しいことがあります。
それは、『自分はどういった生き方がしたいのか。』
ただ、周りの目を気にして、名の知れた大企業に入れれば満足なのか。
それとも、周りの目なんて気にせずに本当に自分が満足できる働き方ができて、なおかつ納得のいく仕事ができる環境で仕事をするのか。
僕が、最近読んだ本で就職や生き方について、改めて考えさせられたものがあります。
確かに気になるタイトルです。
いまの時代、新卒入社で大卒の3割が辞める時代。
「就職難世代の大卒就職者、31%が3年以内に離職」の背景について考える。
やっぱり、会社に入ってみると自分のイメージと違っていた、なんてことが往々にして起こりうるものだ。
本書から、昭和的価値観と平成的価値観の違いをピックアップしてみました。
あなたは、どちらが良いのか改めて考えてみて欲しいです。
昭和的価値観
・戦後に確立した年功序列と終身雇用の両制度。転職市場は未整備で、入り口以外は閉じた世界であるから、いかにレールの安定した会社に滑り 込むかが最大の勝負どころ。「良い大学から大企業へ」という価値観の根っこは、ここにある。
・雇用のイニシアチブは企業側が完全に握る。
・企業の経営効率化が何よりも優先される。
・マルクスは賃金労働者を「資本主義社会における奴隷」と指摘したが、日本人サラリーマンは文字通り「奴隷」にもっとも近い存在。
平成的価値観
・多様性。
・イニシアチブは(少なくとも他国並みには)労働者が握ることになる。
もし、平成的価値観の方が自分には合っている、と思うのであれば、本書を読んでみて貰いたいです。
様々なロールモデルが見つかるでしょう。
本書では、大企業を辞めて起業したり、あるいはバーテンダーへと転身する者、はたまたそもそも就職などせずに、東大から出家する者など、本当に多様な人物の道筋を取り上げています。
他にも平成的価値観について参考になるのは、
博報堂から、フリーとなってシェアハウスを立ち上げ新しい生き方を提示する高木新平氏やプロプロガーのイケダハヤト氏も登場した「21世紀の生き方」。
現代ビジネス「21世紀の生き方」
http://www.youtube.com/watch?v=3G4yFIVH6nc
「こんな生き方もありじゃないか」というロールモデルになるうえでの実験台として、名乗りを上げたのが彼らでした。
彼らの実験はどうなるかがこれからも楽しみであります。
これについては、別の機会に改めて記事を書いてみたいと思っています。