総務省は9月16日、敬老の日に日本の高齢者の人口推移を発表しました。これによると、65歳以上の人口が全体のおよそ25%に達し、その1/4が高齢者ということになりました。日本の人口がおよそ1億2千万人と考えると、3千万人強の人が65歳以上のお年寄りということになります。最近では、社会保障問題など何かと耳にすることが多くなった「高齢化社会」ですが、皆さんはその単語の使い方をしっかりと認識されているでしょうか。実は、意外とその使用法は詳しく知られていないのが現状です。そこで、今回は高齢化社会についての単語に注目し、その概念について考えたいと思います。
「高齢社会」「高齢化社会」と一見同じ単語に見えるかと思いますが、その意味は全くもって異なります。国連の報告書によると、65歳以上の高齢者が全体の7パーセント以上の場合は「高齢化社会」。14パーセント以上の場合は「高齢社会」。そして、総人口の21パーセントを超えた場合は「超高齢社会」と表現する必要があります。先の文章から考えると、日本のランクとしては最上位にあたる「超高齢社会」に突入したことになります。この「超高齢社会」となった国は世界でも日本が初であり、以後、ヨーロッパやアジア各国も「超高齢社会」に突入するものと予測されています。
今後も日本における高齢者人口は右肩上がりで上昇していくと推測されています。ある調査によると、2050年には総人口の41.5パーセントに達すると予測されており、この数字は「超高齢社会」のおよそ2倍です。この頃には高齢社会を表す新しい単語が生まれているかもしれません。今後はどのようにして高齢者を周りの人たちが支えていくのか、みなさんも考えてみる必要があるでしょう。