日本サッカー協会は23日、30日の国際親善試合・ブルガリア代表戦と、来月4日のワールドカップアジア最終予選・オーストラリア代表戦に臨む日本代表メンバー26名を発表しました。そこで今回の記事は各ポジションで大まかなテーマを設定し、長々と語っていこうと思います。
…と思ったのですが、文字数が相当多くなってしまいました。今回はGK・DF編の「攻撃はキーパーからスタートする意識」「なぜ水本ではなく伊野波なのか」、次回はMF編の「ボールの預けどころとしてピッチに立つことに意味がある」、次々回はFW編の「どうして待望論が強いアタッカーは外れたのか」、さらには番外編を含め、全3回に分けてお送りします。
攻撃はキーパーからスタートする意識。
GKは川島永嗣、西川周作、権田修一と「無風地帯」のポジション。敢えて言うと、サンフレッチェ広島の西川もW杯予選のピッチに立つ資格は十分にある選手だと思います。浦和戦の凡ミス(原口元気のシュートをやすやすとゴールに入れてしまった)はよろしくなかったですが、その後は安定しているイメージがあります。
西川には何より攻撃を組み立てられる能力は非凡なものがあります。「攻撃はキーパーからスタートする」意識。私はイビチャ・オシムが代表を率いる前、そうしたことを考えたことはありませんでした。その点で川島が完全に劣っているとは思いませんが、今の代表で西川のような選手が最後尾に居たら…と考えずにはいられません。
なぜ水本ではなく伊野波なのか。
DFは駒野友一、今野泰幸、栗原勇蔵、伊野波雅彦、長友佑都、内田篤人、吉田麻也、酒井宏樹、酒井高徳という顔ぶれ。広島を応援している立場としては、「なぜ水本(裕貴)ではなく、伊野波なのか」という心持です。アルベルト・ザッケローニ監督はあまり好みでなさそうですが、今シーズンはツボを押さえた攻撃参加が光っています。
個人的に伊野波を推せない理由は、これまでの代表戦でビルドアップが不安定だったこと、所属クラブの成績が振るっていないことがあります。ただ、クラブうんぬんは他の選手にも当てはまります。ダブル酒井を除けば、いずれもザックジャパン立ち上げのメンバーばかり。クラブはクラブ、代表は代表ということなのでしょう。
今回はここまで。次はMF編「ボールの預けどころとしてピッチに立つことに意味がある」に続きます。