【おかしいですよ】沖縄そば味のカクテルを飲んでみた

  by ノジーマ  Tags :  

先日、取材で沖縄に行ってきました。やっぱり沖縄は楽しいですね。ご当地グルメもたくさんあるし、街歩きをしているだけでもワクワクするし、なにより暖かくて気持ちがいい。

取材でたらふく飲み食いしたあとも街で飲み歩きたい衝動を抑えるのはもはや不可能。那覇の国際通り沿いのホテルから夜な夜な抜け出し、近くにあったオシャレな雰囲気のバーで軽くひっかけることにしました。

那覇のオシャレなバー「El Lequio」で一杯

たどり着いたのは「El Lequio(エルレキオ)」というバー。賑やかな国際通りから一本裏に外れた場所にあるのですが、なんだか周囲の店とは雰囲気が違って独特のオーラを放っていました。

で、店内に入ってみると、照明がかなり暗く落とされている中、長いバーカウンターに向かってたくさんのボトルが並べられいてなんともムーディー。

もうこんなの、沖縄での一日を満喫し、最後にしっぽりとクールダウンするにはこれ以上ない雰囲気じゃあないですか。我ながらナイスチョイス。

メニューブックの雰囲気がなにやらおかしいぞ……

カウンター越しにメニューブックを受け取り、パラパラと目を配りながら最後の一杯を探していると……

……あれ、なんか見たことない名前のカクテルばかりが並んでいる気が……。

ヌェッ!? 沖縄そばのカクテルまであるの……!?

よく見たらお店のオシャレな雰囲気とは裏腹に、メニューブックには「泡盛サラダ」「キジムナーの香水」「ヤッケーヒージャーパワー」などなど怪しげなカクテルばかりが並んでいるじゃないですか。なんなんだこの店は!

せっかくなので「トミーの沖縄そば」というカクテルを飲む

もちろんメニューブックにはビールとか見慣れたお酒も載っていたし、カウンターにたくさんボトルが並んでるんだから何を注文しても大丈夫なんだろうけど、これは唯一無二のカクテルを飲んでおくべきでしょう。ってことで、最初に目に留まった「トミーの沖縄そば」をオーダー!

まあ、なんだかんだ言ってもメニューには使われているお酒や食材なんかもしっかり記載されているんですよね。「トミーの沖縄そば」もほら、種明かしが。

「トミーの沖縄そば」はアガヴェ(テキーラの原料)とライムがメインっぽいのでスッキリと飲みやすそうじゃない。「沖縄そばの要素」ってのが気になるけど、まあ大したことないっしょ!

とか思っていたら……

グワアアアアアァァァァーーーーーーッ!! 想像以上に沖縄そばの要素、強っ!!!

カクテル本体は想像通りではあったんですが、沖縄そばの要素は紅生姜、海苔、豚肉とそのまんま! 何のひねりもなかった!!

しかもグラスにはソルティードッグの塩のように、粉末だしのようなものがたっぷりと付着しています。沖縄そばなので鰹だしか何かかしら……。

飲んでみてもう一度驚いた!

とりあえず「沖縄そばの要素」はカクテルの中にドボンしたほうがいいのか尋ねてみたところ、これは小皿の上に避け、おつまみ的な感じで食べるのがベストと聞いて一安心。

そして、粉末だしのようなものが付着したグラスに口をつけ、カクテルをクイッと飲んでみると……あらっ、この粉末は全然鰹だしじゃなかった。ピリッと辛くて、酸味も感じられて、でも鰹だしじゃないけどだしのような旨味もあって……。そこにライムのさわやかな味が流れ込み……何がなんだかわからないけど異様にウマいぞこれ!

再びこの粉についても尋ねてみると、メキシコではおなじみの「タヒン」という調味料で、主に唐辛子、ライム、塩で構成されているらしい。

なのでこれが沖縄そばそのものの味かと問われれば全然違うんだけど、でもさわやかでスッキリするのみくちは沖縄の気候にピッタリだし、おつまみとして迎える「沖縄そばの要素」も相性抜群! 気がついたらウマさに引っ張られ、スルスルっと飲んでしまったすんごいカクテルでした。

この日はすでにベロベロ気味だったためこの1杯で打ち止めにしちゃったけど、ぜひまた飲みに行ってみたいですね。「El Lequio」の「トミーの沖縄そば」、機会があったらぜひチャレンジしてみてください~!

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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