OPPO の完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Air3i(オッポ アンコー エアスリーアイ)」を 使用してみたのでレビューする。
OPPO Enco Air3i は、ひとつのイヤホンを音楽、動画、ゲーム、オンライン会議など、多目的に使えるワイヤレスイヤホンだ。ケースは半透明なフタと光沢のあるホワイトのコンビネーション。シンプルだが飽きの来ないデザインだ。
イヤホンの形式はインイヤー型で、耳への負担が少なく周囲の音も聞こえる。カナル型の圧迫感や遮音性が苦手な方にはいいだろう。ただし、最近流行のノイズキャンセリング機構はないので、当然だが周囲の音を拾う機構がない。これによりノイズキャンセリング機構を逆利用した周囲の音を積極的に増幅する機能も搭載されていない。つまりワイヤレスイヤホンとしては最低限の機能で最高のパフォーマンスをたたき出すコスパがあるのかどうかということだ。
ただし、騒がしい環境で通話していても相手の声がはっきり聞こえ、相手にも自分の声がクリアに届く通話時AIノイズキャンセリング機能は限定的ながら搭載している。
イヤホンの操作は、イヤホンに触れるだけで簡単に操作ができるタッチコントロール機能を搭載。物理スイッチはなく設定により機能を割り当ててスマホと同様のタッチ操作ができる。
ドライバーは13.4mmの大型なもの。音量に不足はなくダイナミックレンジも広いので、実験的にスマホの最大音量で流しても問題はなかった。また3種類のプリセットイコライザーでオリジナル音声のほかに低音ブーストやクリアボーカルが選択できる。プリセットなので細かい設定はできないが、かなり強力なイコライザーだったので音源によっては十分に楽しめるだろう。
最後にもし接続するスマホがOPPO製であれば迷うことなく手に入れることをお勧めする。もっとも、他の機能が必要な場合は仕方がないが、比較的安価で高性能なワイヤレスイヤホンが欲しい場合は良い選択肢になる。
理由は簡単で、OPPO製スマホとの親和性が高いからである。記者はOPPO Reno5 Aという少々古いスマホしか持っていないが、標準の組み込みアプリで何らアプリをインストールする必要なくスタンドアロンで操作や設定ができる。他のAndoroid端末の場合は指定のアプリをインストールする必要がある。
最新のOPPO製スマホならば高性能音声コーデックでまた違う感覚だったのかもしれないが、持っていないのでReno5 Aとの組み合わせでのレビューとなった。普段使いとしては安価で必要最低限の機能と比較的高性能で、イヤホン単体で5.5時間駆動のバッテリーは十分すぎるのではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影