最近最寄り駅近くに大規模なショッピング施設が出来た。カフェマニアとして注目すべきことは、テナントとして多数のカフェが入ったことだ。yogorino caffe、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、カフェソラーレ等々、他にもコーヒーが飲める飲食店は多数存在する。フロアごとにカフェがあるのは、手早く、安価にコーヒーを飲みたいという需要を満たすのには確かにうなづける。
だがしかし、所詮はチェーン店であるので店の個性というものが乏しいので、どれだけの店が存続出来るのか怪しいものだ。それに引き換え、隣の駅付近には、チェーン店ではない個性的なカフェが多数存在しているのが羨ましい。三浦しをんさんの著作の中でモデルになった奇っ怪な名前の店や自家焙煎の老舗カフェというのがある。
街の歴史が深いか浅いかということが、個性のあるカフェに影響を及ぼしていると思われるのだが、ここで取り上げたいのは雰囲気である。カフェの聖地と呼ばれる京都や神保町などのカフェを中心にあまたの人気カフェを訪れて共通して感じたことがある。
1.店の外観に目を引くものや独特なロゴがある
まずは外観で目を引くことが重要。
巨大なコーヒーミルが鎮座しているような所は、自家焙煎だったり老舗。
店の屋号を示す独特な意匠の看板。
チェーン店でもロゴの重要性が分かっている所は、しっかりやっています。
そこまでやらなくても目を引く色の日除けでも十分目立ちます。
2.店の雰囲気に世界観がある
山小屋風、バリ島風、アントニオ・ガウディ建築風、大正レトロ風、正統派純喫茶風、美術館風、列車風、町家風、南欧風、図書館風、学校風
改めて思い出してみて、カフェは多くのバリエーションが存在する。
客はなぜ安価なチェーン店ではなく、ちょっとお高いカフェへ行くのか?
店主の趣味や嗜好に基づいた世界観のある雰囲気に惹かれるのだ。
極論すると飲食物ではなく、お気にい入りの雰囲気に対してお金を払う。
3.食器にも注目しましよう
東北新幹線E5系の先頭車両にグランクラスというファーストクラス的仕様の車両がある。その中で供される飲食物は全て乗車チケット料金に含まれているのだが、その入れ物が紙コップやプラコップだったりすることにはがっかりした。
勢いチェーン店では、経済効率優先の為使い捨ての入れ物を使うのが当たり前になっている。
その点スターバックスのマイボトル制というのは、評価出来る。
個性的なカフェでは器とが、雰囲気の次に必要なのかもしれない。
自家焙煎の美味しいコーヒーを飲ませてくれる店では、決まってカウンターの奥に綺麗なコーヒーカップが陳列されている。
※写真は相模原市相模大野のTROIS ANGESにて筆者撮影