7月22日、48 Hour Film Project 2018 (48HFP) 東京大会の授賞式が都内で開催され、石川真吾監督の『ラジオスターの奇跡』が作品賞1位を受賞。世界大会への挑戦権を獲得した。
世界一苛酷な映画制作コンペ、44チームがしのぎを削る
48HFPとは、お題が出されて48時間で短編映画を制作し、競い合う映画制作コンペ。世界130を超える都市で開催され、年に一度、各都市のグランプリ作品が一堂に会した世界大会が行われる。更には、世界大会の上位作品はカンヌ国際映画祭で上映されるという、非常に苛酷かつ夢のある映画祭だ。
今年の東京大会で出されたお題は、【キャラクター】名川匡輔 or 小梅【職業】ラジオパーソナリティ【小道具】ストップウオッチ【台詞】「断ってもいいんだよ」の4つ。更に、各チームがホラーやコメディなど30のジャンルの入ったクジを引き、それらを全て満たしたストーリーの映画を制作、学生からプロまで44チームがしのぎを削った。
大接戦を制した『ラジオスターの奇跡』、復讐劇を描く
先に発表された観客賞・部門賞では『ラジオスターの奇跡』は観客賞3位と楽曲賞の2冠。脚本家・梅田寿美子の初監督作品『迷子の海辺』が観客賞2位、撮影賞、美術賞の3冠。CMディレクター・二十歩優太の『オカンはきっと、エイリアン』は監督賞、主演男優賞の2冠、という三つ巴の戦いとなった。
どれが選ばれてもおかしくない大接戦の中、古厩智之監督ら審査員が選んだ作品賞は、1位『ラジオスターの奇跡』、2位『迷子の海辺』、3位『オカンはきっと、エイリアン』という結果。東京代表作品に選出された石川真吾監督は「まさか1位になるとは思いませんでした」と驚きのコメントをした。(写真:『ラジオスターの奇跡』チームの皆さん)
主演女優・桑名悠の「復讐する役をやりたい」という言葉から着想を得て作られた『ラジオスターの奇跡』は、ミステリーでありファンタジーな復讐物語。来年3月に米・オーランドで開催される世界大会『Filmapalooza 2019』での健闘が期待される。
【予告編】『ラジオスターの奇跡』(監督:石川真吾) グランプリ
【予告編】『迷子の海辺』(監督:梅田寿美子) 準グランプリ
◆ その他の審査結果はこちら (TOKYO 48 Hour Film Project ホームページ)
http://48hfp.fffproduction.com/index_tokyo.html [リンク]
◆ 画像提供:TOKYO 48 Hour Film Project