お待たせしました新企画第8回!
どうもどうも、親戚のおばちゃんに「あんた、職業は何やってんの?」「特殊犯罪アナリスト」「アナルの何?」と言われた特殊犯罪アナリスト・丸野裕行で~す!
脂肪の代謝を促進すると評判の実録漫画『丸野裕行の激ヤバ裏社会』!
今回は、刑事にとことん凹まされながら、弁当を食う体験記を綴ります!
世の中のタマキンの裏側を覗くような世界観をお楽しみください! 文章もイラストも100%マルノ印!
それではどうぞ!
第7回はこちら [リンク]
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ごっそりと心をえぐられる取り調べ
すべてを決めつけで調書を取られることに、何も言えないライター・丸野。
調書を取った後のサインは絶対にしないと決めました。
一日に何文字も書き綴り、一生懸命働いてきたんですが、ここまで全否定されることは今までの人生にはなかったことです。心が折れるという言葉がありますが、心を大型のショベルカーでえぐられるような気持ちになりますね、これは。
こんなところで弁当食べてもうまくない!
朝から取り調べがはじまったので、昼食は取調室で摂ることになります。いつも通りの官弁です。自弁を頼むことなど現時点ではできませんから、本当にこれだけです。
本日のメニューは、ケチャップソースのかかったメンチカツ、下にはキャベツの千切りが敷かれ、付け合わせに油を思いきり吸ったフライドポテト、さらにメインがもうひとつ・生臭い焼き塩サバです。
栄養バランスは申し分ないのでしょうが、とにかく“冷たい”。「えっ? 一回凍らせた?」というくらい冷やっこいのです。食欲がないまま、少しずつおかずと白米をついばみます。
頭が混乱する取り調べ
しかも、向かいに座る刑事の一方的な小言を聞きながら、食べるのです。
冗談なのかというほど、ヒドい小言なんですが、結構僕もマジメにやってきていたので、もう弁当もまったく食べる気が失せてしまいました。もうどの料理がどんな味なのかということさえ分からなくなっていたのです。
とにかく、すべてを全否定され続けると、「自分はひょっとすると何の仕事もしていないのではないか」「この刑事さんが言う通りで、僕は無職でニートで、母の年金を食い荒らして生きているのではないか」「僕が悪い、全部悪い」と訳が分からなくなってくるんですね。
こりゃなんでも自供してしまう冤罪が生まれるとわかります。そりゃ、そういう心理になりますもの。
to be continued…
次回第9回は「厳しい取り調べの理由」です!
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(執筆者: 丸野裕行) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか