料理はたのしいです。いろいろ工夫できるし、何より頭の体操のように頭脳を駆使して料理を仕上げるので満足感があります。
料理上手の人は多いですが、レシピに通りに仕上げる人と、創意工夫の人がいると思います。私の理想は創意工夫のタイプです。
計量カップや計量スプーンを使い、側に料理本をおいて料理を作ることは先ずありません。料理作りはワイルドで行くのです。…..かと言ってなんでもありではないんですよ。己の味覚を鋭くするのです。そのために計量スプーンなどに頼らず自分の感覚勝負でいくのです。
これから冷やし中華の季節ですね、冷やし中華のたれだって自分で作りましょう。これが料理本を頼りにしていると作るたびに料理本を引き出して、そのページを開き、たまに調味料などを飛ばして本を汚したりしてしまいますが、オリジナル冷やし中華のたれなら、思い立ったが吉日ですぐに腕をふるえます。
量は個々で判断していただくとして、材料は液体部門は水、醤油、酢、ごま油。そしてチューブじゃないショウガ、砂糖、塩、鶏がらの粉末スープ、なければほんだしでも可。
・小鍋の上に卸がねでショウガをおろします
・卸がねについたショウガを水で流して無駄なく卸しショウガを使います
・水を沸騰させ、砂糖、塩、醤油をいれ、鶏がらの粉末スープを入れます
・この鍋にはショウガが残っているので茶漉しでこします
・密閉容器に移して冷めたら酢とごま油をいれます
これにすりゴマを加えてもまたゴマ風味強化でいいですよ。
トマトソース作りもやっぱり感覚です。基本のトマトソースはにんにく、たまねぎ、固形コンソメ、乾燥バジル、唐辛子かあればレッドペッパー、そして塩、コショウ。
・フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにくのみじん切りをいれてから火をつけます
(にんにくが焦げにくくなるらしいのですが、フライパンを熱してからでもOKです)
・たまねぎが透明になってきたらトマトソース缶を入れましょう
(トマトソース缶がなければホールトマト缶のトマトをざく切りして缶のジュースも使います)
・グツグツ言ってきたら塩、コショウ、そして固形コンソメを潰して溶けやすくして入れます
・乾燥バジル、レッドペッパーをいれます
これが基本のトマトソースですが、茄子を半透明になったたまねぎと炒めて茄子のトマトソースにもなりますし、マッシュルームを炒めればマッシュルームトマトソースが仕上がります。缶詰のマッシュルームを使うときはトマトソースを入れた後にいれます。
これらのたれ、ソースには計量スプーンもカップも使いません。この調理方法に慣れると料理本から自立した大人の料理人になれた気がします。ともだちの家でいきなり料理する機会があっても感覚で作れますし、余計なものを使わないので手際も良くなりますし、食器洗いの時間も節約できます。
味覚を磨くと感性も豊になれる気がします。五感を使って料理するなら計量スプーンよ、さようなら!
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