『ボルトン・ニュース』によると、イングランドのロイヤル・ボルトン・ホスピタルの医師に誤診があったとのことだ。患者は赤ちゃんで、嘔吐の症状を胃酸の逆流によるものと医師は診断した。しかし、処方された薬は効かなかった。途方に暮れた父親に適切な治療のヒントを与えたのは、なんとノミ屋(ブックメーカー)の受付嬢だった。
マーク・パーシソンにとって、生まれたばかりのアメリアは2人目の子供にあたり、初めての女の子だ。しかし、彼女はしばらくすると、嘔吐と絶え間ない泣き声に苦しめられていた。病院の医師からは二度に渡って説明を受けたが、アメリアの状態は改善されなかった。
そんな時に訪れたのが、ボルトンにあるウィリアム・ヒルの馬券販売所だった。受付のヴィッキー・レオナルドは、ミスター・パーシソンから赤ちゃんの容態を聞くと、すぐにピンときた。彼女にも11歳になる娘がいるが、赤ちゃんの頃に同様の症状があったのだ。
「もしかしたら、お嬢さんは幽門狭窄かもしれませんよ」
日本小児外科学会のホームページによれば、幽門狭窄とは「生後2-3週から3ヶ月位までの赤ちゃんがミルクを吐く病気。筋肥厚性幽門狭窄症とも呼ばれている」とある。
受付から思いがけないことを聞いたマークは幼い娘をマンチェスターの病院に連れて行った。そこでの診断はその幽門狭窄であり、アメリアはすぐに簡単な手術を受けることができた。ようやく苦しみから解放されたのだ。父親は次のように話し、二度も診断を間違えた病院に対し、法的措置に出るようだ。
「彼女は絶えず苦しみ、ずっと泣き叫んでいたんだ。9週間も必要のない薬を飲ませられるなんて…」
嘔吐との区別が付きにくい幽門狭窄は、350人に1人の割合で発症するもので、場合によっては死に至るケースもあるとのこと。ロイヤル・ボルトン・ホスピタルの病院長は診断を擁護しつつ、関係者は家族に対してお詫びの言葉を出している。
もちろん医師の診断に完璧などあり得ないのだろう。誤診が起きなければいいし、医師が責められることもない方がいい。イングランドの赤ちゃんの無事の知らせは、私たちにセカンド・オピニオン(よりよい治療法を見出すために、主治医以外の医者から聞く意見)の重要性を、そして意外なところに難問解決のヒントがあることを教えてくれる。
(ちなみに上の画像はニュースと一切関係ありません。)