舛添都知事 権力はおいしいですか?

  by あおぞら  Tags :  

なななぁんと来年度の東京都知事の出張費が2.4億円と言う。あまり芳しい評判のなかった前猪瀬知事でさえ短い任期中の11か月間で、海外出張を6回含んで総経費が1.4億円と言う。1.4億円でも『ご冗談?』と問いただしたくなるが、現知事の舛添都知事が1億上乗せの2.4億円!どういう神経をしているのだ!と都庁に抗議に行きたくなるほどだ。

出張に随行員を多くゾロゾロ連れて行くのは、ハッキリ言って能力がないと思われても仕方ない。日本では強気でいられても海外に出ると借りてきた猫のようになる人々も結構多い。

東京都のホームページで人口を調べてみたら2月12日現在13,389,584人とある。この都民のトップに立つ都知事が、言葉は悪いが外遊に金魚の糞のようなお連れ同行はいただけない。先ず、相手側が舛添都知事の能力を疑うだろう、独りで出かけることは都知事としては無理だろうが、基本一匹狼的な群れない孤高な強さを持つ人がリーダーとして受け入れられるのだ。こんな遠足的な外遊は東京都のイメージを確実に落とす。

話はいきなり変わるが、躍進目覚ましい企業に大阪に本社を置く『関西ペイント』と言う会社がある。特に業績が伸びたのは関西ペイント始まって以来の途中入社の社員が2013年4月に社長になり、その石野博社長は専務時代より国内より海外に視野を向けて、特に中東、アフリカへと果敢に挑戦し、手がけた業務は見事に当たったことも大きな要因である。

前職は三菱商事の自動車関連の業務担当のビジネスマンで、英語も堪能だし出張慣れもしているので、中東へのビジネスも一人でひょいと出かけて交渉する力があることだ。逆に一人で出かけ一人で交渉することに信頼が得られるのだ。

都知事と一企業のトップとは比較にはならないことはわかっている。ただ、トップたるものは圧倒的なリーダーの資質を交渉相手に知らしめる必要がある。ゾロゾロ随行員を従えて外遊をしても、経費だけ垂れ流して益少なしで、逆にひんしゅくを買う。

東京都知事リコールの声も聞こえるが、なんとも恥ずかしい話である。選ばれた都知事も、選んだ都民もお互い残念過ぎはしないか。

都知事になりたい!と選挙に出て当選したら、リーダーとしての力を発揮せよ!こんな状態じゃ残された任期、東京都民が気の毒になる。『地位は権力ではなく、責任である』と言う言葉を自己啓発の本から見つけた、まさにその通りであると思う。

権力をはき違えるとしっぺ返しは東京都民に返ってくる。またもや東京都は裸の王様を都知事に仕上げてしまったのか、厳しく言えば両者に責任があるとも言える。

ニューヨークから発信しています