国旗探しのマンハッタンの歩き方

  by あおぞら  Tags :  

マンハッタンのミッドタウン、特に国連近くの東側には多くの領事館がある。国連の目の前にはブルネイ王国やブータン王国がある。国連に続く東側の43丁目はUN Wayと呼ばれマレーシア領事館があり、その近くには最近本国で少女が自爆テロを起こしてしまったナイジェリア領事館があり、領事館他、各国の国連政府代表部の事務所も集中している。

 

改めて思うのは大都会の場合はどこに事務所を置くかによって力関係が如実にでてくることだ。例えば日本領事館は地価の高いパークアベニューにあり、領事館の隣の隣のビルは世界の要人が宿泊するあのウォルドルフ・アストリアホテルで同じ通りにある。国の規模、経済力が領事館所在地に表れている。

 

先日、散歩がてら未だかつて歩いたことのないイーストリバー沿いの住宅街を歩いてみたら、ニューヨークとは思えないほどの静けさでそのあたりはBeekman Placeと呼ばれる地区なのだが、まるでレストランの入り口にみえるような造りに領事館をみつけ、それはヨーロッパの小国ルクセンブルグ領事館であることを知った。看板の『ルクセンブルグ領事館』という文字を無視したら、まさかそこが領事館であるなどとは思えないような位置にある。

 

そこから数分も歩かないうちにまた領事館の看板をみつけ、近づいて国名を見てみると『チュニジア領事館』である。正直チュニジアはアフリカにある国以外何の知識もない。世界って広いんだなとニューヨークの昼日中人も歩いていない地味な通りで考える。

 

昨年度、ウクライナ騒乱が起きた時ニュースで知ってはいたのだが、たまたま通ったミッドタウンの建物の前にろうそくが灯され、花束が置かれ、写真などが並べられているので何が起こったかを考えながら通り過ぎると、ウクライナの国旗が見えたので、その建物が『ウクライナ領事館』であることを知りことのいきさつがわかった。また、ウクライナでマレーシア航空機が撃墜されたニュースの後には『マレーシア領事館』の前には花束がおかれ、もう一昔前のことになるがダイアナ妃がパリで交通事故で亡くなった時には『イギリス領事館』のあるビルの入り口には山高く花束が手向けられていた。

 

首都ワシントンに各国の大使館があり、領事館の扱いは支部のようなものと言える。但し、二ューヨークは例え領事館であっても機能も重要度も高い。丁度世田谷区の面積とほぼ同じのこのマンハッタン島に世界各国の領事館が所狭しと点在している。

 

この狭いマンハッタン、特にミッドタウンを歩く際によく注意してみると国旗の看板や時に国旗そのものを目にする。それは領事館か各国の国連代表部の印であるので看板に目を近づけ国を知るようにしている。そして自分でどれだけそれを知っているかクイズしてみるが未だに知らないことばかり。

 

マンハッタンの歩き方は国旗を宝探しのように見ていき、その国旗が掲げられている領事館の位置関係からその国自体を考えてみると実に興味深いし勉強になる。レストランもショッピングも確かに楽しいけど、国旗探しのマンハッタンの歩き方、きっともっとマンハッタンが面白くなる。

 

 

画像:from flickr YAHOO!

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