癒される「さをりの森」の手芸福袋

  by アルナオ  Tags :  

正月といえば福袋。赤地に白抜きという普通の福袋に、箱や缶に入ったもの、袋がバッグになるものなど工夫された福袋を両手に抱えている人で元旦からデパートに人が溢れかえっていました。

袋が色々あるなら袋なしの福袋もあるだろうということで探してみると、西武池袋店7Fにある「さをり池袋」で「お気軽クラス4000円」という福袋を発見しました。

池袋は少し前まではキンカ堂があり、手芸ブームを支えていましたが、2010年に閉店。「さをり池袋」はキンカ堂池袋店閉店から1ヶ月ほど経た時に西武池袋店でオープンしたお店です。

手織りをアートとして捉える「さをり織り」

ゲーム市場に匹敵するといわれる手芸は、長引く不況の中で作れるものは自分で作って節約するという発想がありますが、「さをりの森」は節約とは離れたところに存在しています。

城みさをさんが手織りを始めた頃、タテ糸が一本抜けていて常識的に考えれば傷物にしかならないことがありました。しかしそこに趣を感じ、均一・均質・パターン化された機械のまねをしないという「さをり織り」が生まれたのです。「さをり織り」は手織りをアートとして捉え、アートである以上失敗も制約もなく、あるがままの自分を表現することを目標としています。「さをりの森」は「さをり織り」を体験できる場所になります。

楽しい3時間を過ごせる癒しの作業

「お手軽クラス」は3時間かけて布を織るというもの。3時間も手織りを続けるのは大変そうだと女工哀史のようなものを想像してしまいましたが、「お手軽クラス4000円」をやっていた女性に話を聞いたところ、「黙々と作り上げるのは楽しかった」と喜んでいました。

不況や情報過多でストレスを溜め込みやすく、分単位の制約を受ける現代人にとって、失敗のない単純作業は絶好の癒しなのでしょう。

手織りは簡単

「お手軽クラス」は毎日開催していて、1回3時間、はじめての方でも問題なく、幼稚園年長から可能ということです。福袋は基本料1000円が割引され、材料費が固定になります。

最初は難しいことやっているなとしばらく見ていたのですが、舟型のシャトルを織機に沿って往復させているだけと分かってきました。シャトルをターンさせる時にペダルを踏んでいるようなのでさらに観察していると、ペダルを踏むことによって上下に張られたたて糸が入れ替わっています。シャトルにセットされたよこ糸を2組に分けたたて糸でかませていく作業なのだなと眺め続けました。慣れてしまえば子供でも出来そうです。

 

スマホでぽちぽち押すのに飽きたらトライしてみてはいかがでしょうか。眺めているだけでも結構癒されます。

*画像はさをり池袋のHPより

何でもかんでも競馬に例えてしまうのが悪い癖なので、競馬は門外漢という皆様には読みにくいかもしれません。逆に競馬好きの皆様は法律経済のあたりがわかりやすくなるかも?