はじめまして。
19年間、労働基準監督官をしていて、その後辞職しました元ダンダリン社労士です。
現在、福岡で会社のコンサルタントなどをしています。
あまりマメではありませんので、気が向いたときに労働問題について記事を掲載しようと思っています。
年が明けてから、立てつづけに大きな労災事故が発生しています。
四日市の化学工場での爆発事故で5名死亡、横須賀での硫化水素中毒事故で2名死亡など、どうも事故の多い年になりそうな予感がします。
労災事故が発生すると、警察や消防が調査にいく様子などはニュースなどで流れるようですが、ついでに労働基準監督署も出かけています。
最近テレビで放送されたダンダリンでは、あまり詳しく出ていませんでしたが、監督官が到着する頃には、被災労働者は救急車で搬送されているので、死亡事故でも遺体にお目にかかることがありません。
ただ、即死の場合には、現場に遺体が残されているようなケースがまれにあります。
監督官で経験した者はかなり少ないと思います。
私は、2回このような現場に遭遇しました。
1度目は、後退するダンプに轢かれ、頭部が完全に割れて脳が出てしまった方。
2度目は、坂道を暴走したローラー車が路肩に落下し、その下敷きになって、同様に頭部に損傷を受けた方。
こういう現場に立ち会うと、その後の人生観が変わってしまいます。
現場に出向くと、些細な問題点もうるさく指摘し、是正勧告書を乱発するようになりました。
うるさいやつだと思われても、同じような人が出なければいいと、心の底から思うようになった次第です。
おかげで、退職した現在でも、建設現場の安全管理が目につき、フェイスブックに掲載しています。