そりゃ 外国人観光客を 虜にするニッポン

  by あおぞら  Tags :  

 先月、タックスリターンと言われる前年度に得た収入や支出を基に納税額を計算し、アメリカ国税庁に報告する手続きをしに会計事務所へ行ってきました。日本で言う確定申告のような感じでしょうね。そこで担当の米人女性は私が日本人であることを知ると、「円安だから日本に行ってみたい!」と言われ、その女性会計士さんのお友達は既に日本観光に行かれ満足されたことを聞かされたので、ご自身も行ってみたいと思われたそうです。

 時代は変わると思ったのは、日本に勢いがあった頃、海外旅行が持てはやされました。団体旅行のツアーは安心して海外に行けるし、旅慣れした人たちは、ツアーに任せずに自分たちで日程を組んで個人旅行をし、日本人は海外に目を向けて、逆に外国からの日本への観光客は決して今ほど多くはなかったです。

 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」の統計によると、昨年 令和6年(2024年)に日本を訪れた外国人は3,687万人。ご参考までに日本人が海外に出た人数は1,301万人と、圧倒的に日本は外国人観光客を迎える比率の方が高くなっています。これだけ円安になると日本人にとり海外に出るのは経済的に不利ですので、出国日本人数が減るのは仕方ないですが、それにしても円安の威力で日本は外国人観光客を多く迎えています。

1位 韓国 967,100人
2位 中国  980,300人
3位 台湾 593,400人
4位 香港  243,700人
5位 タイ 96,800人
6位 シンガポール 45,700人
7位 マレーシア 75,000人
8位 インドネシア 63,200人
9位 フィリピン 72,200人
10位 ベトナム 50,400人

 昨年度、日本を訪れた外国人観光客は、こうみるとアジア諸国がベスト10を占めました。ニュースでは観光客のゴミのポイ捨てや、マナーの悪さ、また、奈良公園で鹿を蹴ったり叩いたりしている動画を見ると、手放しで外国人観光客増加を喜べない気持ちにはなりますが、国としては外国人観光客は更なる増加を見込みたいことでしょう。

 かつては日本人が海外に出て「安い!!安い!と外国の物価が安い事に驚いていましたが、立場は完全に逆転して今、外国人観光客に日本で「安い!安い!」と言われる立場になりました。例えば、100円ショップなどの値段に対しての品質の良さ!海外ではありえません。ダイソーなどはニューヨークにも複数店舗があり、こちらは輸入価格になるので定価の2倍くらいになったとしても、それでも十分お安く感じる程のクオリティーです。日本ではまさに百円で買えますからね。

 それに旅の愉しみの『食』ですが、兎に角、安くて美味しくて、見た目もよくて、サービス最高で、オマケにチップ不要です。これは、もう外国人観光客にとっては天国です。ラーメンやうどんはニューヨークでも食べられますが、ベラボウに高いですし、その上チップも必要ですが、日本のラーメンは外国人からすれば異常に安いでしょうし、丸亀製麺のその店舗で打ち立てのうどんが安価で頂けるなんて、大袈裟でなく夢のようです。しかも、ねぎやてんかすが外国人には珍しい無料で頂けることなど、太っ腹なサービスにワクワクです。

 寿司だって回転寿司チェーンの充実で気楽に食べられるし、注文もタッチパネルでするには日本語不要です。それにハンバーガーは言うまでもなくアメリカが本場ですが、かのビヨンセは来日する時にお気に入りのモスバーガーを食べる事を楽しみにしていると言っていた位のモスバーガーの美味しさ! 日本には美味しいものが山ほどあります。

 それに何より清潔で、街自体がシンガポールみたいにクリーンです。日本に観光に行ったアメリカ人が言った言葉が印象的でした。「日本はゴミ箱が少ないのにゴミが落ちていない」。この言葉は日本の民度の高さを表していると思います。素晴らしきかなニッポン!

ニューヨークから発信しています

ウェブサイト: http://kokoronobyousha.seesaa.net/

Twitter: aozorakokoro

-->