
岡野タケシ弁護士がテレビ東京のドラマ「夫よ、死んでくれないか」に対して言及。「その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる」「心の中だけに留めておいて欲しい」と語り、思いを述べている。
<岡野タケシ弁護士のXコメント>
「『夫よ、死んでくれないか』という思いを心の中で抱くのは自由だ。どれだけ過激であっても、それが内心にとどまっている限り、法律は介入しない。しかし、その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる。もしその言葉がきっかけとなって、相手が自殺を決意し、命を絶ってしまった場合。その状況次第では、自殺教唆罪に問われる可能性が出てくる。自殺教唆とは、自殺の決意を相手にさせるあらゆる行為を指し、その手段や形式は問われない。実際、過去には、夫が妻に対して不貞を疑い、妻が自殺するかもしれないと予見しながら、暴行や脅迫を繰り返し、結果的に妻が自殺したというケースで、自殺教唆罪の成立が認められた判例もある(広島高裁 昭和29年6月30日判決)。たとえ直接的に「死ね」と言わなかったとしても、暴力や精神的圧力によって自殺に追い込んだと判断されれば、教唆として責任を問われることがある。内心の自由と、現実に投げかける言葉や行動とのあいだには、重大な違いがある。『夫よ、死んでくれないか』は、心の中だけに留めておいて欲しい」
『夫よ、死んでくれないか』という思いを心の中で抱くのは自由だ。どれだけ過激であっても、それが内心にとどまっている限り、法律は介入しない。
しかし、その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる。… pic.twitter.com/6V4PsYRxRG
— 岡野タケシ弁護士【アトム法律グループ】 (@takeshibengo) March 26, 2025
<ひろゆきさんのXコメント>
「『夫よ、死んでくれないか』という自殺教唆にあたるかもしれない番組は許されるけど、顔を赤くした女子が「赤いきつね」を食べると文句言われる日本。「夫、元気で留守がいい」とか多様な表現が許される社会のがいいと思うけどね」
『夫よ、死んでくれないか』という自殺教唆にあたるかもしれない番組は許されるけど、顔を赤くした女子が「赤いきつね」を食べると文句言われる日本。
「夫、元気で留守がいい」とか多様な表現が許される社会のがいいと思うけどね。 https://t.co/wPiLMsnSYD— ひろゆき (@hirox246) March 26, 2025
言葉としてはかなり激しいものになっている『夫よ、死んでくれないか』。ある意味、このご時世ならば炎上してもおかしくないかもしれないが、インターネット上では強い批判の声はさほどない。逆に『妻よ、死んでくれないか』だったらどうだったのか? 炎上していただろうか?
顔を赤くした女子が「赤いきつね」を食べると文句言われる日本
インターネット掲示板2ちゃんねる創設者ひろゆきさんは「『夫よ、死んでくれないか』という自殺教唆にあたるかもしれない番組は許されるけど、顔を赤くした女子が「赤いきつね」を食べると文句言われる日本」と語り、日本の歪な部分を指摘している。
原作者「タイトルがあまりにもキャッチー」
また、今回のドラマ化にあたり、原作者である丸山正樹先生がテレビ東京の公式サイトに気持ちをコメントしている。「タイトルがあまりにもキャッチー」「ドラマはさらに刺激的な内容になっている」とも語っていることから、衝撃的なタイトルは意図的のようだ。皆さんは、このタイトルに対してどのようにお思いだろうか。
丸山正樹先生のコメント
「この度の『夫よ、死んでくれないか』(双葉社)の連続ドラマ化、大変嬉しく思います。原作は、タイトルがあまりにもキャッチーなためか、読者(特に既婚女性)から「本屋で買うのに勇気がいる」「家ではカバーなしには読めない」と言われていますが(笑)、ドラマはさらに刺激的な内容になっているようです。主演の安達祐実さんはじめ、相武紗季さん、磯山さやかさんの「3人組」がどんな活躍を見せてくれるのか、私もいち視聴者となって楽しみたいと思います」
※記事画像はテレビ東京公式サイトより引用