ファイザーの本社ビルが 本格的工事中

  by あおぞら  Tags :  

 製薬会社のファイザーは、コロナ下で利益が超上がった。ファイザーの本社はマンハッタンのミッドタウン、国連近くにある自社ビルである。今現在はその本社ビルの大掛かりな改装がされている。元々、古いビルで製薬会社という特徴柄、地味な1階入り口であった。ガラス張りのビルで、全面的にファイザーの一階部分は目に入る。

 ファイザーは2022年にニューヨーク市に150万ドル(邦貨にして約2億2千⒌百万円)も寄付した。名目は『アダムス市長、市長基金、ファイザーが、中高生への市のSTEM教育の取り組みを強化するために150万ドルの助成金を発表』で、このSTEM教育とは『科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の4つの分野を総合的に学ぶ教育方法で、科学技術の発展に貢献できる人材を育成することを目的としています』とAIによる概要が記されている。

 世の中って何が起こるかわからないのが、ファイザー自体は大手製薬会社で優良企業である。それが、コロナ禍によりワクチンを世界中に送らなければならなく、思いもよらずこのコロナ禍で爆儲けをしてしまったのである。

 そこは流石の優良企業で、ニューヨーク市に150万ドルの教育に関する寄付をするあたりは立派な行い。それに、本社ビルも改装を手掛けるというのは、相当、資金が潤っていると思われる。

 下記の写真がファイザー本社ビルである。今現在はここら一帯工事中につき舗道は閉鎖され、歩行者にとり歩きにくい状態になっている。

 

 今は落ち着いたが、コロナ禍の最中にはワクチン接種反対派により、毎度毎度デモが行われていた。デモが起こる度に警察官が駆り出され、ものものしい空気になる。そういうのも一旦落ち着いたら、今度はゆっくりと本社ビルの改築にとりかかった。

 ワクチン接種の危険性については、賛否両論に分かれ、ワクチン接種証明を会社に提出しないと会社には出社できない企業の徹底がニューヨークではされた。ワクチン接種を拒んだために自主退職をする者もおり、また、ワクチン接種を受けておらず在宅勤務と出社のハイブリッド型の社員は、あえて有給休暇を全部在宅勤務につぎ込んで、結局、有給休暇も働いていた者もいた。

 私の友人もワクチン接種は危険と言う事で、ワクチンなしでコロナ禍をすり抜けた。確かに、ワクチン接種を受けたあと、中高年でお亡くなりになる方も多く、ワクチン接種しなかった友人は賢明だったかもしれない。

 ファイザーの本社ビルの工事を見るにつけ、なんとも言えない気持ちになる。ワクチンで大儲けという書き方は品がないけれど、実際、ウハウハ儲かったのは事実。ただ、ワクチン接種により、ワクチン接種が問題かはわからないが、命を落とした人が多いのも事実。

 おそらくファイザー社員たちは、生活面では安泰であろう、安定した給与、待遇、福利厚生と申し分ない。会社は利益還元でニューヨーク市に多額の寄付をし社会貢献している。そして、本社ビルも改装中で美しいものに仕上がるのであろう。

 新型コロナウイルス感染症はニューヨークを恐怖に陥れた。外出などしていたら非国民扱いだったし、スーパーに買い物に行く際も一定空間をあけて待たなくてはいけないし、兎に角、列に並ばされ寒空の下、震えながら待つのは苦行であった。

 マスクなど無縁のアメリカ人が皆、マスクをし出した。マスクの需要があれ程伸びたのはコロナ禍ならではで、今まであり得なかっただろう。マスク着用は意外に今もしている人がいる。世の中はコロナで変わった。

 ファイザー本社前を通る時、工事中で歩道を新たに作ってくれてはいるものの、なんだかしっくりいかない気持ちでいる。任天堂のゲームは誰でも幸せになれるけど、製薬会社の商売は、時に不幸な事件に巻き込まれることもある。ファイザー本社の工事中のビルはそういうことを私に思い起こさせる。

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