
日本は災害大国だと言われるが、代表的な大災害である地震や台風に限らず、最近では大雨や大雪も災害につながっているのが現状である。どこに住もうが日本であれば大して変わりがないのだが、いつ来るかわからない地震はともかく大型の台風が接近してくると防災グッズが飛ぶように売れるのはニュースで散見するところだ。もちろん非常食にも同じことが言えるわけだが、長い消費期限のものは乾パンのような見るからに長期保存ができる食料品に限られる。

短期間で復旧すればそれでもいいのだが、長期になるとそういった食事自体がストレスになる。いわゆる「炊き出し」が始まるまでをいかに豊かな食生活にするのかで気持ちの余裕が変わる。
北海道の兼由は長期保存が可能な水産加工品を製造販売しているが、その賞味期限はなんと2年だ。ストックしておいて2年経過前に仕方がなくではなく美味しく食べることができるのもうれしい。

今回は2024年に手に入れておいた同社の北海道産の魚介類をメインとしたレトルト煮付けシリーズ4品を一度に開封した。ちなみに種類としては27種類もあるのでお好みのものをストックしておくことが可能だ。また種類が多ければ、いざと言うときに飽きなくてよい。実は食事において飽きるというのは、美味しくないや冷たいに次いでストレスがたまる。

災害時を想定して、1つのさらに4種類をすべて開けてみた。それぞれのパッケージにはかなり多めのスープが入っているが、煮つけシリーズなので細かく言えば味は異なるが、系統としては同じなので災害時には全部開封して家族で食べるというような考えでいいだろう。

実はパックご飯は電子レンジで温めて食べたのだが、本品は常温のまま食べることにした。災害時には電子レンジなど使えないことが多いからだ。どれも程よい味付けで、魚介類の素材の味を生かしたものばかりだ。
実際には大災害とは言わないまでも、荒天で買い物に行くのが億劫だとか、食事は用意してないけれどもちょっと小腹が空いたときとか、お酒のおつまみにもう1品欲しいとか、そういうシチュエーションで一袋開封すると良いだろう。また、たっぷりのスープを利用して、料理の素材にするのもアイデア次第だがアリだ。ちなみに骨まですべて食べられるように柔らかく煮込まれていることから、骨等のごみは出ないのもうれしいポイントだ。
災害に備えて用意しておく食材として、それをローリングストックで美味しく食べるご飯のおかずとして、備えあれば憂いのない北海道発の魚介類はいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影