変化するゲームセンター事情。楽しい”ゲーセンデビュー”のススメ!

  by keichi_7  Tags :  

2011年夏、私は関東某所のゲームセンターにいた。

飲食店やカラオケが並ぶ複合施設の一角だが、その内容はメダル、プリクラ、クレーンゲーム、格闘ゲームなど、通常の大型独立型店舗と同じ品揃えである。小学時代に格闘ゲームにハマり、10年近くゲーセンに通い続けた筆者だが、ここにきてある流れの変化を感じている。

メダルやスロットゲームコーナーに、中高年の男性女性が増えて来たのが5年ほど前。そして今、女性や子供(特に小学校低〜中学年)が通常ターゲットとされていたプリクラやプライズコーナーを出て、ビデオゲーム、特にメジャーでヒットしている音楽を扱ったゲームや、ネット発祥の可愛いキャラクターを扱ったゲームなど、今までは敬遠されていた大型ゲーム、ビデオゲームのコーナーに進出して来ているのだ。『初音ミク -Project DIVA-』(セガ)『jubeat ripples』(コナミ)など名前を聞いた事がある人も多いだろう。

2、3年前はまだ男性の比率が多かったが、今では平日の夕方は女性や子供が9割を占めているのも珍しく無い。もちろんヤンキー系の風貌ではなく、大学や会社帰り、家族でテーマパークに行く途中のような普通の女子ばかりだ。

スマートフォンやIpadの普及で、専用のゲーム機でしか遊べなかった大容量のゲームが空いた時間に手軽に遊べる。ウェブで有名な可愛いキャラが、テレビより大きな画面で遊べるゲームになる…このような経路で参入した新規プレイヤーが、上達するにつれ家の中だけでなく、ゲーセンの大きな筐体で楽しんでみたいと思うのは当然のなりゆきだろう。

一ファンとしても嬉しい現象であるが、気をつけて欲しい点もある。いくらゲーセンのフロアが明るく健全になっても、だれでも気軽に集まる事のできるレジャー施設は、カツアゲや置き引き、悪質なナンパや出会い目的など事件に発達する例もまだ多数報告されているからだ。

ここで筆者が女性や子供に向けた楽しいAC(アーケード)ゲームデビューにおける注意点を述べよう。

1・早い時間に

「空いている時に回数をこなして早く上手くなりたい」「周囲には知られたくないから、人のいない時にこっそり遊びたい」当然の意見であり、また平日の深夜は空いている事が多いが、できればまだ日の沈まない時間帯に遊ぼう。防犯面はもちろん、店内では大きな音や強い光を浴びがちなので、夜に長居すると昼間生活している人は体内リズムが崩れてしまう可能性もある。

2・できれば複数で

ナンパはもちろん、マナーの悪い集団から一方的にからかわれたり、揶揄されることもある。なるべく友達同士、子供であれば必ず保護者の目が届く所で遊んで欲しい。

3・個人情報に気をつける

今はネットワークを通じてプレイヤー同士の交流も盛んである。SNSに多数のコミュニティも存在し、仲良くなった人が一緒に食事にいくこともしばしばだ。同じ趣味の人間同士話が盛り上がる事は当然だが、信用出来るまではプライベートすぎる情報は教えないように気をつけよう。

4・高価な持ち物

店内では財布を出す機会が多いが、決して目を離さないようにしたい。鞄、携帯にも注意しよう。携帯は高額で取引されるSDカードだけ抜かれてしまった例もある。

5・周囲に目を配る

プレイヤー同士、あるいは店の中で守られている暗黙のルールがある。特に並び順には気をつけよう。初めての店では少し離れた所から様子を見て、誰がどの場所で順番待ちをしているか確認した方が良い。

薄暗い店内から明るいレジャー施設へ、そして更に変化をとげるアミューズメント業界、携帯ゲームに押されながらもまだまだ魅力は一杯だ。筆者はこれからも、移り行く業界の様子を見守って行きたいと思う。この夏新しく”デビュー”する若者や女性が、安全かつ楽しいゲーセンライフを過ごせるよう祈っている。

ふうわり活動中の新人ライター。ゲーム、本、映画、アニメ、旅行などを広く浅くカバーしております。

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