コロナ騒ぎも一段落した中でインフルエンザが流行して世の中はウイルスだらけの様相だ。いつも触るスマホの画面はきれいにしておきたいのは言うまでもないが、それは物理的なきれいさだけではなく抗菌という観点からもきれいにしておきたい。
そこで数あるスマホ画面コーティング剤のうち、マッチングワールドが販売している、「ウイルスや菌から家族を守りたい」という家庭を守る主婦の方に向けたSIAA(抗菌製品技術協議会)認証の「抗菌ガラスコーティング剤・PIKAPRO DX(ピカプロ ディーエックス)」を施工してみた。
パッケージは小さいが、中には取扱説明書の他に施工順に番号が付いた溶剤やクロスが入っている。本品は基本的にスマホ用ではあるものの、抗菌仕様のためスマートウォッチやPC・タブレット、メガネ、腕時計、テレビ、ゲーム機等のガラス面であれば使用できる。不特定多数が触れる公共交通機関のエレベーターボタンや自動券売機でも使用されていて、その実績は多岐にわたる。
まずは画面の目に見えるほこりを取り除いて、1番でよくふき取る。においからエタノールを含む洗浄液だと思われる。
続いて2番目にアルミパッケージに入った水ガラスの溶剤をクロスで塗り広げる。この段階で画面をガラスコーティングするとともに抗菌仕様にする。また目に見えない細かいキズであれば水ガラスが埋めてくれる。さすがに目に見える大きな傷には見た目の効果はないが、施工後に爪先で触ってみると明らかに画面上の滑りが滑らかになっているので目に見えるキズがあっても念入りに塗り込むべきだ。
最後にふき取りようの乾燥クロスで仕上げて終了だ。施工後の表面硬度は9Hという表記があるが、これは鉱物で使用されるモース硬度ではなく、鉛筆の硬さに2BやHBというのがあるがそれの9Hに相当するという意味だ。いずれのスケールもひっかきに対する傷つき耐性の強さを表す。モース硬度で相当するのは4-5で、プラチナよりも傷つきにくく一般的な鉄製の刃物表面よりも傷つきやすい硬度ということになろうか。
さて、硬ければ硬いほどと絶対的に良いかというとそんなことはなく、あまりに硬いと衝撃で簡単に割れてしまう。スマホ画面のコーティングに対する需要を考えれば圧倒的に傷のつきにくさが多いのは論をまたない。
施工後の画面は鏡面仕上げというか、ピアノの表面というか、輝きが新品同様に戻ると同時に、指の滑りが良くなる。これは爪先で画面を滑らせるとよくわかる。
さすがに抗菌性能までは記者のレベルでは検証はできないが、常に触る画面では1年以上、あまり触らないカバーを付けた筐体であれば3年以上はコーティングが維持できるので、家族のスマホを全部施工して安全で美しいデジタルライフを送ってみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影