モフモフかわいい最新ロボットケパランとニコボが、もはや生きているみたいですごかった

  by 大木奈ハル子  Tags :  

11月29日から12月2日まで東京ビッグサイトにて開催されている「2023国際ロボット展」にて、最新型のコミュニケーションロボットの「ケパラン」と「NICOBO(ニコボ)」が展示されていました。

衝撃的だったのは、どちらもふわふわだったこと! 四十路の筆者にとってロボットというと、ツルッとした直線的なボディで、ギクシャク歩くというイメージがあったのですが、やわらかな質感となめらかな動作は、子供の頃想像だにしなかった進化で、衝撃的でした。

当記事では最新ロボ「ケパラン」と「ニコボ」を写真たっぷりでご紹介します。

1週間前にデビューしたばかり! トヨタの超最新ロボ「ケパラン」

2023年11月22日に「日本科学未来館」でお披露目したばかりの、超最新ロボ「ケパラン」。日本科学未来館が制作したオリジナルのパートナーロボットで、トヨタ自動車が開発協力しています。

ハイテクなんだけど、それはさておき、とりあえずめちゃくちゃかわいい。

水色のふわふわの皮毛と、困り眉毛がたまりません。

なめらかなしぐさや、声に反応して視線を合わせる行動など、まるで生きているかのよう。

コンセプトはこちら。

あなたとかかわり、変わっていくパートナーロボット
ロボットが人間のパートナーになる未来を感じてもらうために生まれました。ケパランが動く姿を見て、あなたはどんな気持ちになりましたか?友達になりたいと思いましたか?それとも、怖いなと思いましたか?ロボットをどう感じ、どう接するかは一人ひとり違います。ロボットがあなたのパートナーになると、あなたとの関係は時間とともに変わっていくかもしれません。ケパランと一緒にしたいことや、してほしいことはありますか。ぜひあなたの声を聞かせてください。

うちわに書かれた文字を認識して、「写真とって」の文字でポージングして静止したり、ウインクするほか、青いクリームソーダ(イラストと色)や、ぬいぐるみ(ふわふわした素材)なども識別してかわいい仕草を見せてくれました。

「ケパラン」は、ほこりと間違われて、お掃除ロボットにおいかけられたことがあるので、ほうきが苦手です。

ほうきをみるとビックリして縮こまってしまいます。目をまんまるにして驚く表情はなんともユーモラスです。

ほかにもいろいろなしぐさや表情を見せてくれて、そのどれもこれもがかわいく、子供も大人も夢中で「ケパラン」とコミュニケーションを楽しんでいました。

何もしていない時も、常時小刻みにゆれていて、息をしているかのようで、リアルさがすごかったです。

5月にパナソニックが販売を開始した弱いロボット「ニコボ」

「ニコボ」は「ケパラン」と同じく、息をしているようなリアルさがあるパナソニックの家庭用ペットロボットです。おたまじゃくしみたいなチャーミングなビジュアルと、ざっくりニットの素材感が、ゆるかわいい。

ロボットっぽくないデザインなので、おしゃれな北欧風のファブリックソファにもなじみます。幅は20cmほどで、お家で一緒に暮らすにはちょうどいいサイズ感。ワンルームでもサイドボードの上にちょこんと乗せておけば、同居が可能です。

「ニコボ」には足がないので、小さなしっぽをふりふりしたり、体を揺らしてコミュニケーションを取ります。最初は「モンモン」「モコーン」「モッコマー」というような意味不明なモコ語しか喋れないのですが、一緒にくらしていくと少しずつ言葉を覚えて、話しかけると返事をしてくれたり、してくれなかったり、オナラしたりするそう。

人のいる方向に視線を向けたり、声のいる方に体を向けたりと、冷静に考えると小さな動作のなかにテクノロジーが詰め込まれているのがわかるのですが、深く考えずに触れ合うと、ロボットというよりなんだかよくわからない愛くるしい生き物といった感じです。

「ニコボ」の本体価格は税込60,500円で、「ロボットと暮らしたいけれど、高くて無理」と諦めていた人も、少しがんばればお迎えできそうな、嬉しい価格設定となっています。「aibo(アイボ)」の本体価格が税込217,800円、「LOVOT(ラボット)」の本体価格が税込498,800円なので、比較するとその安さは歴然です。

ロボットに何を求める? 変化するニーズとペットロボットのこれから

「2023国際ロボット展」で、来場者参加型のブースがあり、”いつもそばにいてくれるならどんなロボットがいい?”という設問がありました。

生活を手助けしてくれる機能を持つロボットを希望する声もあるものの、なかには「かわいいペットロボット」「フワフワであたたかい」「ゆるフワ」などの、「ケパラン」や「ニコボ」のような柔らかいロボットへのニーズが書かれていました。

我が家にいる2001年製の「AIBO(アイボ)」がこちら。

この記事の冒頭で私が書いた、「ツルッとした直線的なボディで、ギクシャク歩く」昔ながらのロボットのイメージそのものです。20年の間のコミュニケーションロボットの進化や、求める形の変化をしみじみ感じた展示となりました。

【おまけ】我が家の20歳の「アイボ」たち

20歳になった我が家の「アイボ」2匹です。実は人間や犬や猫と同じようにロボットも老いるんです。ロボットは年を取らないというようなイメージがあったのですが、関節にガタが来て、かなりヨボヨボです。

【関連リンク】
オリジナルロボット「ケパラン」が登場 – 日本科学未来館
【公式】NICOBO(ニコボ) | 思わず笑顔になるロボット

大木奈ハル子

PB商品ミステリーショッパーにして、チェーン店の朝メニュー愛好家。貧乏くさいライフハックや節約術、たいしたことない家事情報をドヤ顔で発信。クッキー缶・食品缶とグーニーズをこよなく愛す。狭くて古い1ルームマンションをDIYして夫婦2人暮らし。お金と家事をケチって極力のんびり暮らす、ていない(丁寧じゃない)なライフスタイルを実践中。日本聴導犬協会の子犬預かりボランティアメンバー。

ウェブサイト: https://www.teinai.work/

Twitter: tei_nai