今年も短くなりそうな秋だが、行楽シーズンには変わりがない。バイク乗りには暑い夏が終わりようやくツーリングにいい季節になった。また近くへの行楽やピクニックにも良い季節だ。
そこで欠かせないのが飲み物と軽食だ。どうせならば本格的なレギュラーコーヒーをその場でいれて、自由な具材で食べやすい大きさのハーフホットサンドはいかがだろうか。実際に出かけてみた。ちなみにコーヒーはホットだけではなく、水出しアイスコーヒーが手軽にできるものも紹介する。
ハーフホットサンドメーカー
今回はラドンナの「Toffy」シリーズを使用する。同シリーズは何となくレトロでファッショナブルな、それでいて最新の家電製品を提供するヴランドだ。
「Toffy ハーフホットサンドメーカー<プレート交換式>」は、1枚の食パンを二つ折りにする形でホットサンドをつくることができる。つまりハーフサイズなので、お子様でも食べやすく片手で保持できるサイズなのが良い。1枚ごとに具材を変えることができるので、飽きがこない多種類のホットサンドを作ることが可能だ。AC100V電源が必要なので、ホットサンドは家で作って持っていくことにする。熱源家電なので、車のインバーターを使用するにしても相当な容量が必要なので、家庭で作っていくに越したことはない。
使用する食パンは8枚切りから12枚切りなので注意が必要だ。写真は若干乗せすぎだが、好きな具材を入れてふたを閉めるだけだ。本品はプレート交換式なので、ワッフルやたい焼きも作ることができる。付属しているのはホットサンド用とワッフル用で、他は別売りだ。
電源を入れると上のオレンジ色のパイロットランプが点灯し、調理完了で下のランプが点灯する。パイロットランプは昔のネオンランプのような色を再現しているが、おそらく最新のLEDだろう。このあたりのレトロ感を出すのが非常ににくいこだわりでもある。
出来上がったハーフホットサンドは、今回は外に持ち出すので適当な容器かアルミホイル等で包んでおく。
ポータブルブリューボトル
お次はホットコーヒーだ。「Toffy ポータブルブリューボトル」は、普段使いができる優れもので、保温保冷ボトルにドリッパーを内蔵してしまったすごいやつだ。家庭では通常のドリッパーとしてお湯を注いでコーヒーやお茶をいれることができる。もちろん家でホットコーヒーを作ってアツアツを持ち出すことも可能だが、本領発揮は外出時で飲みたいときに、その場でコーヒーを作るときだ。コーヒーでも緑茶でも紅茶でも構わない。
一般的なステンレス保温ボトルの上部がドリッパーになっており、この中にレギュラーコーヒーを詰める。ボトルの中には熱湯を入れてドリッパー部分を上部に接続して持ち出す。持ち出す段階ではボトルとドリッパーは内部構造で分離されており、抽出が始まることはない。
せっかくだから好きなコーヒーを!
現地でいれるコーヒーはせっかくなので、好みの美味しいものにこだわりたい。今回はホットとアイスとでは別のコーヒーにした。あくまでも記者の好みなので、それぞれお好きなブランドの好みの豆を選んでいただきたい。今回は珈琲館で売られている手に入れやすく本格的なものを選んだ。
写真左は「完熟珈琲 [珈琲館オリジナル]」で、完熟生豆を焙煎したもの。甘く柔らかい酸味でアラビカ種のお手本といった感じで、誰にも好まれる飽きのこないオリジナルコーヒーだ。ホットコーヒーに使用した。
写真右はアイス専用の「炭火アイスコーヒー」だ。これは記者の大好物コーヒーで、これでもかというくらい焙煎の効いた、とてつもなく苦いコーヒーだ。しかし、その苦さがただ苦いだけではなく味わい深く最後の最後までコーヒーを味わい尽くせる絶品だと思っている。これを水出しアイスコーヒーとした。それぞれの好みでコーヒーや紅茶、または日本茶や中国茶を楽しんでいただきたい。
なお珈琲館では豆の状態で売られているので、自宅にミルがない場合で粉が欲しい場合は、お店で挽いてもらい購入すればよい。
電動コールドブリューボトル
続いてアイスコーヒーだ。こちらは本来は家庭で使用する家電に分類されるべきものだが、今回は工夫して持ち出すことにした。水出しでコーヒーや紅茶が作れるので、お湯から抽出する必要がない。内部は二重構造で外側の容器はガラス製、内側は樹脂製で、内側容器の下にドリッパー部を接続する。家庭で使用する場合、内側容器に氷やフルーツティー用の果物を詰めることができるが、今回は外出先で作るので水だけを持参する。
ドリッパー部にコーヒーを詰めて内側の容器に接続する。上蓋部分は電動ポンプになっており、それに内側容器を接続してから全体を外側容器に接続する。水はペットボトル等のミネラルウォーターを別途持参する。最後にUSAB-Cケーブルでポンプ部を充電しておけば準備は完了だ。
現地でランチ!
さて、これらのものを小型トランクに詰めて京浜島つばさ公園にやってきた。羽田空港が目の前の有名ピクニック・撮影スポットだ。自販機やトイレもあり、平日でもそれなりににぎわう。駐機機材や風向きにもよるがB滑走路やA/C滑走路からの離陸時によく見える。
このトランクはキングジムの「カルシェット キャリングケース ワイド」だ。実はラドンナはキングジムの関連会社で、ちょうどよいサイズだったので顔合わせさせた。
ホットサンドを入れている容器は、「ののじ」が販売する「マジックコンテナ」で、一見するとステンレス製の容器に見えるが、実はステンレス製で電子レンジ対応という優れものだ。今回は外出時の使用なので電子レンジを使う機会はないが、家庭で温めなおして食べるときはステンレス容器のまま電子レンジに掛ければよい。
まずはホットコーヒーをつくる。こちらは簡単で、ドリッパー部を回して内部構造をオープンにして天地をひっくり返し、ボトルのお湯を内部から流せばコーヒーが抽出される。好みの濃さになれば戻してボトル側にコーヒーを落とし内部を閉めればOKだ。
抽出時には樹脂部分のドリッパーに熱湯が入るために温度は多少下がるが、ボトルの中のお湯は数時間は冷めないので24時間後とかでなければアツアツのコーヒーが楽しめる。
アイスコーヒーは、ガラス容器から内部の樹脂製容器を取り出して、水を入れる。容器を戻してポンプ部のスイッチをONにすれば負圧で水が内部と外部の容器を出入りする。その際に必ずドリッパー部を強制的に通過するのでコーヒーならばおよそ15分で水出しが完了する。
飲む際の外ブタが別途付属しているので、抽出後のアイスコーヒーはガラス容器で直接飲むことも可能だ。夏ならば氷が欲しいところだが、その際は家庭で氷を詰めてアイスコーヒーを水出しで抽出し、前述のポータブルブリューボトルにドリッパーなしでふただけを装着して持ち出せば冷たいアイスコーヒーを楽しめる。
アイスコーヒーの方が時間がかかるが、航空機でも眺めながらゆったりと待つのが良い。ホットコーヒーは時間がかからないのでこれからの季節にはすぐ飲めていいだろう。
こうしてツーリングやピクニックでお手製のランチやコーヒーや紅茶を飲むだけでも気分はだいぶ違う。もちろんコンビニでサンドイッチや缶コーヒーの方が手軽でよい。しかし、少し手間をかけてこだわりの食材とお茶を外で楽しめるのであれば、自分だけのオアシスになりはしないだろうか。
※写真はすべて記者撮影