それ絶対注意! 単純詐欺に遭わないための「7つ」のポイント

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも特殊犯罪アナリストの丸野裕行です。

昔からあるオークション詐欺や振り込め詐欺ですが、マルチ商法の手口と一緒で詐欺というものも時代が一周すれば、また流行するものです。しかも新手でも古い詐欺でも疎い人はどんな手口にでも騙されます。そこで、もう単純詐欺には騙されない、引っかからないというレクチャーをしてみたいと思います。

今回、20年間詐欺に関わってきたという元詐欺師のT氏(52歳)に話を聞き、単純詐欺に騙されないための「9つ」の心構えを教えてもらいました。

詐欺師の好きな決済方法は銀行振り込み、現金書留

丸野(以下、丸)「買い物する場合、以前はどのような決済方法がいけなかったんでしょうか?」

T氏「以前の支払い方法は銀行振り込みが最も危険でした。先払いで支払うわけですからね。口座なんて、相手側はいくらでもあるわけです。詐欺師ですからね。クレジットカードだったとしても、すぐに通ってしまう。よく現金書留で支払いましょうという人もいますが、それも業者が秘書代行の住所に送れと言ったり、倒産後の会社の事務所にバイトを立たせて、受け取ったりと、一気に何通もの書留を受け取るわけです」

<詐欺回避ポイント>銀行振り込みや現金書留は避ける

丸「そのあとは?」

T氏「商品なんか送るわけがない。そのまま放置で姿を消すわけですね。ネットオークションなんかでは、とある方法で引き揚げておくので、アカウントはいくらでもありました。食べログみたいなもんですね。アカウントの売買も公然と行われていたしね。今はIDの乗っ取りでしょ? 昔から俺たちはやってたんでね。今でいうとメルカリなどでも横行しているでしょう」

違法薬物のすべては詐欺

丸「代引きが一番ということだったんでしょうか」

T氏「まぁそうですけど、全力で相手は拒否しますよ。“それでは取引できませんとか”“もったいない高額商品がこんな感じで取引できるのに”などとなんとか支払いをさせようとするわけですね。でも、この手口もこれからまた復活すると思いますよ」

<詐欺回避ポイント>詐欺師は代引きを嫌がる

丸「ええ、ちょっと情報に疎い人がまた騙されるのではないかなと思いまして、この記事で過去の詐欺を回想してみたわけです」

T氏「あと、最近若者が興味本位で騙されやすいものは違法なものですね。覚醒剤、大麻、コカイン、エクスタシー(MDMA・MDA)、LSDなどの違法薬物、コピー商品、バラして部品にした拳銃などは、人の欲望を刺激する違法物のオークションなどは詐欺の可能性が高いというか、100%ですよね」

<詐欺回避ポイント>違法商品には手を出さない。何かあっても泣き寝入り

丸「そうですね」

T氏「これは、被害を表に出せない違法物だと、警察にも駆け込めないわけですよ。カモにするにはちょうどいいわけです。警察に行って“コピー品を買ったのですがぜんぜん届かないんです”なんてヤツいませんよね」

丸「そりゃね(笑)」

ではどのように被害を防げばいいのか?

丸「ではEさん、どのように詐欺被害を防げばいいんでしょうか?」

E氏「とにかく取引相手を疑うことです。そのIDを常に追いかけることで、関係のないジャンルのものを扱っていたり、新品ばかりを扱っていたり、何台も同じ商品を扱っていたりですね。変でしょう? そんなときはしつこく電話などの個人情報を聞くことですね。なんども聞いていたりすると、面倒になって逃げますから」

<詐欺回避ポイント>取引相手のパーソナルな情報をとにかく追ってみる

詐欺師は取引を急かせる、周囲の意見を聞きましょう

丸「他に特徴などはありますか?」

E氏「先ほどもいいましたが、フィギュアなどを買いつけていた人が、高額のテレビやパソコンなどを売り出しはじめていたりすると、ちょっとマズいですね。その原因はIDの乗っ取りや売買があったからですね。俺たちも乗っ取りなどを昔からやっていたので、細心の注意を払ってましたよ」

<詐欺回避ポイント>過去の取引などで不審な部分が無いかチェック

丸「罪悪感とかはなかったんですか?」

E氏「人を何人も使って……商売だったからね。関西某所の中心部にあるビルを借りて、若いヤツ詰め込んでやってたね。その頃は罪悪感なんてないよ。騙される方と騙す側って世の中はそういう風に、どの世界でもなってるじゃない。いちいちそんなこと気にしてたら生きていけない」

丸「他に何かアドバイスはありますか?」

E氏「そうねぇ、これだけはいえるけど、ちょっとでも怪しい場合はもう取引しないことね。途中で打ち切っちゃう。それと、オレオレ詐欺や振り込め詐欺でもいえるけど、親族や友人に相談してみること。みんなこれをやらない。こんな簡単なことなのに横着して聞かない。高齢者がいい例。こちらからすると考えられないね」

<詐欺回避ポイント>怪しいと思ったら身近な人に必ず相談する! 引っかかる人はなぜかこれをしていない

丸「まぁそうなんでしょうけど、騙す方が悪いと僕は思いますけどね」

E氏は最後にこう締めくくった。

「詐欺がなくなることはない。あらゆる手を使って騙しにやってくる。次の一手も連中は考えているから、自己防衛するか、周囲の力を借りること。あとは警察の力を借りること。自己判断して、それをおろそかにすると、詐欺の蟻地獄に吸い込まれていくことになるよ」

<詐欺回避ポイント>違和感をおぼえたらすぐ警察に。誰かに相談に行く

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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