【発売前レビュー】「SPRING VALLEY シルクエール<白>」は色はライトだが飲みごたえはしっかりの美味さあふれるビールだった!一般向けイベントも9月に開催

  by 古川 智規  Tags :  

キリンビールは9月に発売するクラフトビール「スプリングバレー」ブランドの第二弾となる新商品「SPRING VALLEY シルクエール<白>」の発売に合わせて一般向け試飲イベント「スプリングバレー おいしさ感動体験会「HELLO! THE NEW WORLD OF BEER ~」を9月10日(土)と11日(日)の2日間限定で開催する。このイベントとほぼ同じ内容で報道関係者向けに先行試飲会が開催されたのでレポートする。

一般向けに行われる9月のイベントは、”ビールの新しいおいしさに出会える場所“をコンセプトに「スプリングバレーブルワリー 東京」(代官山)で、新商品の白ビール「SPRING VALLEY シルクエール<白>」を試飲できる他、「SPRING VALLEY シルクエール<白>」と「SPRINGVALLEY 豊潤< 496 >」の比較試飲と、各ビールに合うペアリング料理が準備される。それぞれのビールの味わいや、おいしさを引き立てる飲み方、イベント限定の料理とのペアリングなどが体験できる。
当日は500円で白ビールを堪能できる【当日参加型】のスタンダードコース(1F) と、要予約でクラフトビールの知識や、ペアリングをフルで学ぶ【完全予約型】のプレミアムコース(2F)の2つの体験が用意される。
今回、報道関係者向けに用意されたのはプレミアムコースとほぼ同じものだ。

記者発表会ではキリンビール株式会社・事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙さんが登壇し、開発の経緯や消費者にまずは手に取って試してほしいという点を強調して語った。
同氏によると、ビールの種類がビール系アルコール飲料も含めて乱立する中で、特定のブランドを飲み続ける消費者が多い市場では、まず手に取って1本を飲んでほしいというのが願いだそうだ。
通常の缶ビールよりも少しだけ値段は高いが、いわゆるプレミアムクラフトビールのような高嶺の花ではないので、そこは気軽にまずは1本を楽しんでほしいという趣旨のようだ。今までのビールとは毛色が異なるので興味本位でも1本手に取る価値はあるだろう。
記者が飲んだ感想としては、確かに白ビールは色が薄いのでライトなイメージを感じるが決してそんなことはない。小麦とコーンが織りなす甘みと、その名の通り絹のような飲み口は、ホップによる苦みとは無関係なので決してヘビーではないが、薄いという意味でのライトではない、しっかりとした苦みのあるビールであることは知っておいていただきたい。

続いて試飲にかかわる具体的な飲み方の指導についてはスプリングバレーブルワリー株式会社・ブランドアンバサダーの中水和弘さんが行った。たかがビール、されどビールという感じが伝わる「うんちく」満載のトークと指導は楽しみでもあり最初は不安だった。
というのは、せっかく冷えている缶ビールが目の前にあるにもかかわらず、うんちくを聞いている間に温度がどんどん上昇してしまう。ところが、これには温度の上昇分を含めてのペアリングと解説であったので、何もキンキンに冷えたビールだけが美味いということでもないことを実感させられた。

とはいえ、ペアリングや飲み方は個人の好みによるので、本稿で個別具体的なペアリングの感想は書かない。飲んだ人の分だけ評価があるからだ。ただし基本的な考え方としてはシルクエール<白>を白ワインのように、豊潤< 496 >を赤ワインのように区分すれば理解しやすいだろうか。

全体としておどろいたのは、肉や魚、またはスイーツに合わせるのはアリだとしても、カレーのルーだけにも合うものとは思わなかった。合わせ方によってはカレーの香りが消えたり、フルーツの香りが感じられたりと不思議体験もあった。カレーのルーをつまみにビールを飲むという形が新たに加わっただけでも得るものが大きかった。
多くのビールがある中で、「たかが缶ビールにペアリングなんて大げさな!」と思われる方にこそイベントに参加してペアリングだけではなく、温度による違いや飲み方のバリエーションを会得していただきたい。

※写真はすべて記者撮影

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