この季節は切り替えの季節とも言えます。学生は年度終了、卒業する人たちも多いでしょう。また、社会人は年度末、特に公務員は残された予算を消化するために、あれやこれや購入して本年度分の予算消化に翻弄する忙しい人たち等などです。
また、転職する人たちも多いのがこの時期の特徴です。新しい仕事を見つけたことで、今働いている職場に退職願を提出しなくてはなりません。退職理由は『一身上の都合により退職』で事足りるのですが、それでも去られる会社側としては本当の理由を知りたいところです。
転職方法にもいろいろあり、ヘッドハンティンティングの会社から引き抜かれたり、一般的な転職サイトで見つけたり、また転職エージェントにお見合いみたいに紹介してもらい成立するケースや、人からの推薦と言うのもあります。また、ラッキーな場合は以前働いていた会社から願われて、職場に戻ってきてほしいと好条件で採用されるケースや十人十色。
新天地への理想的シフトは今いる会社を平和的に辞めていくことです。もし、現在勤めている会社が相当辛かった場合でも、それを雑談であっても口にしない方が賢明です。なかには、「辛かった出来事をレポートすることが、その会社の改善に繋がるので正直に言った方がいい」と言う方もいらっしゃるでしょう。それも確かに一理あります。
ただ、こういう言葉を知って頂きたいのです。
セルフイメージが低い人ほど、周囲の環境や他人をけなす。批判や愚痴は人生を貶めるだけ!周りを下げるのではなく、セルフイメージを上げよう
辞めていく者は、その職場が合わなかったのであり、相性というものは人間ですから当然あります。辞めていく側はマッチしなかったので去るのです。去るべきものが、当事者にとりマイナス点だったことを会社に伝えたとしても、そこには必ずマイナス点に直結する誰かが介在します。結果的に辞めていく人がその現職の人に砂をかけることになります。これは、もし、その人に意地悪をされて辞める事になったとしても口にしない方が賢明でしょう。
会社は会社の方針があり、辞めていく人より現在働いている人が大切なので、いきなり誰かの批判は爆弾をぶち込むことになります。また、いじめられた人にとり、そのいじめた人は好感の持てる人物ではなくても、会社の評価は高いと言う齟齬が生じることもあるでしょう。だから批判は禁物なのです、ましてや去る側は。
商売の基本に三方良しがあります。「売り手よし、買い手よし、世間よし」、退職の際には丸く収めるように、「辞めていく者よし、会社よし、世間よし」、でこの場合、ウソも方便で人は批判しない、「自分の力が及ばなかった」、と言うに越したことはないのです。
篠原信一さんが2000年のシドニーオリンピックで『世紀の大誤審』により、銀メダルとなっても言訳をしなかった潔さが、後のタレント活動の愛されキャラの源泉であったことは明白です。
誰も悪者にしない、悪いのは自分を徹底することは、日本に於いては美学とされると思います。ただ、
これは外国では通じません
ので、念のためのご忠告を。