伊集院静に学ぶ 生き方 のヒント

  by あおぞら  Tags :  

 『日曜日の初耳学』で林修先生が、作家の伊集院静さんと対談されている動画を見ることが出来ました。時間にして20分弱の濃厚なありがたい講義を聞いているようでした。

 ナレーターの声と共に字幕テロップに出たのは、「新生活が始まる時期、不安や悩みを抱える人たちへ

「イジメとかあるでしょ、何もかもいつもイジメの時に向かって行くっていうやり方はダメなんですよ。もぅダメだったら転校しちゃえばいいんですよ、逃げろそこを、居るなそこに、それは生きて行く術です

 と仰った。これは歴史から学ばれたとのことで、織田信長が殺された時、秀吉も家康も大きく逃げたことから(テロップには※諸説あります)

「逃げることは恥ずかしいことじゃない、一目散に逃げることは大事なことなんですよね」

 この言葉で救われる人たちも多いのではないでしょうか。

 この3月は卒業があり、来月は新学期を迎え、中学、高校、大学や、専門学校等に入学をする人たちも大勢いて、今の時期、期待と不安が交差している複雑な心理状態でしょう。

 また、新社会人や、転職する人たちは、更に精神的な不安に悩むことも多いかも知れません。人知れず苦悩を抱えている人もいることでしょう。あまり深く悩まないことも大切なのかもしれません。
 
 氷山はその塊全体の11%だけが海面に浮かび、89%が水面下にあり我々の目には見えません。これは、結構、人間の姿にも似ていると思います。人は他人を表面だけでは判断できないのと同じです。

 表面上では悩みを抱えた人が、気丈に振舞い平静を装っても他人に見えない89%の部分で、相当心がやられていることもあるでしょうが、やはり他人には伺い知れないことが殆どでしょう。

 特にこの時期は、自分の感情を大切にすることと同時に他人に対しても更なる配慮が必要です。学校で、職場で、もし困っている人がいたら、優しく接してあげて欲しいです。

 話を林修先生と伊集院静さんに戻しますが、林先生が伊集院静さんに『人間関係に悩んでいる人たちへのアドバイスを伺えればと思うんですと…』聞かれますと

「父親から教えてもらったことが1つあって、人と付き合うのに一番大切なのは、その人との距離感人間関係もその人のエリアの中に入り込まない。」

 伊集院静さんは続けて….

「”聞く力”、”聞く力”、何ていうけど、実は聞く姿勢なんだな。”あ~、聞いてくれているなぁ~”って言う」

 もし、心の風通しが良くない状態の時は、伊集院静さんのご著書はおススメです。この方はよくモテました。もし、男性諸君で大人のカッコいい男性に憧れるなら、なおさらおススメします。見た目や持ち物でモテようとする軽さと違って、内面から男として成長できる男の姿勢を見つけることが出来ると思います。

 個人的にシビレタ言葉は

「苦労すれば、苦労する人たちが見えるから」

 他人への配慮をもち、また、自分の経験を積み重ねてしっかりした大人に成長したいものです。氷山の89%が隠れて見えないように、他人を表面で判断せずに、見えない部分を慮ることができる人になれたらいいなぁ…と静かに願います。

ニューヨークから発信しています