困った時代が来ているなァ…と思うのは、暴露系YouTubeと言って、芸能人の裏側を暴露している人がいる。人間生きていれば脛に傷持つこともある、また、他人の知られたくないことを知ってしまうこともある。しかし、それをYouTubeで晒すって、それってチョット….と考えてしまう。
改めて思うのは人間が口にする言葉は、危険に孕んでいることだ。悪気はなく言った言葉でも相手を傷つけることもあるし、間違った伝え方で相手を激怒させることもある。言葉は時に凶器になり、たった一言で人の命を奪うきっかけを作ることもある。しかし、かといって無口になるわけにはいかない。
聖書の教えに….
私は言いました。「私の道を守ろう。舌で過(あやま)ちを犯さぬように。〔詩39:2〕
…がある。言葉で過ちを犯すことなく、良い人生を歩め…の導きととらえている。また、こういう教えもある。
だれでも、聞くに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。〔ヤコブ書1:19〕
そうなのだ、人の話は聞き、自分からペラペラ話さないのだ。人の話を先ず聞き、適度に話すと、怒る要素の出来事は起こりにくくなるので、人生がスムースに進むと私なりの解釈だ。
塩分過多は体に悪い、そして喋り過ぎも実は人格形成に於ける体に悪いのではないかと感じている。
元ヤンキースの松井秀喜さんは、インタビューの時、言葉少なに答えた後に、必ず口元をギュッと結ぶのが印象的だった。余計なことを話さないように自制しているように思われた。
おしゃべりは楽しい、だけど喋る言葉が多い分、余分なハナシも含まれてしまう。中には、お喋りの達人で、面白く、人の気分を害さず、楽しくしてくれる人が稀にいるが、実に稀である。
もしも、人とより良い関係を持ちたいや、友だちを増やしたいと思うのであれば、先ず聞き役に回り、自分の言葉は選んで少なめにする方が、人間としての信頼度も増し、厚みも出るはずだ。
人間は言葉で失敗する。言葉により辞任に追いやられた政治家、転落した芸能人たちは数多くいる。今一度、言葉の大切さを感じ、だからこそ丁寧な言葉を選びたいものだ、しかも口数少なく。
酒の失敗は、飲酒により言わなくていいことを言ってしまうこと。これに関して耳の痛い人も大勢いるはず。やはり、言葉を多く発すると、それが失敗に繋がる場合が多いのである。
『人の振り見て、我が振り直せ』で暴露したいことがあっても、それを押し殺す節度が大事。暴露系YouTubeが人気になると、追従する輩が増え、社会がより乱れる。
くれぐれも、塩分と言葉数は少なめに….