三幸製菓の「謝る以外何もできない」 呆れかえる不誠実さ

  by あおぞら  Tags :  

 2月11日深夜、新潟県村上市三幸製菓の荒川工場で出火し、60代から70代のアルバイトの清掃員の方々4人が焼死された。そのニュースを知りショックを受けた。

 三幸製菓の商品をこちらニューヨークでよく買っている。それは亀田製菓ではなくあえて三幸製菓であり、写真 ↑ の『越後樽焼 ごま』である。このところなんでも値上がりしているが、日系スーパーで$2.49くらいで売られているので日本円にして300円くらいだ。日本からの輸入品と考えるとお手頃な適正価格に思える。

 さて、愛する三幸製菓の火災のニュースに胸を痛め、ニュース記事を読み進めると三幸製菓の杜撰な工場の実態を知り、怒りがこみ上げた。お亡くなりになった4人の女性はバイトの清掃員で、火災に巻き込まれ逃げ場もなく職場で焼け死ぬとは、想像するだけでも恐ろしい。

 美味しいせんべいをニューヨークで食べられる喜びから、三幸製菓には良いイメージしかなく、No.1の亀田製菓より追従する三幸製菓推しであった。

 『越後樽焼 ごま』は、草加せんべいのように堅く歯ごたえがあり、しょうゆとごまの相性抜群で、玄米茶と頂くとここがニューヨークであるのを忘れさせる威力があった。そのおせんべいは火災事故のあった荒川工場で作られており、日本のみならず世界に輸出されているはずだ。あのおせんべいが作られた工場で、高齢のバイトの清掃員の方々が焼死されたことを想うと心が塞ぐ。他人がこうもショックを受ける位だから、ご遺族のお気持ちを考えるとやるせない。

 苛立ちながら三幸製菓の経営者の検索をした。代表取締役は2代目で20代くらいに見えるが、おそらく30代だろう。米菓業界第2位でありながら非上場のオーナー企業であることに驚いた。

 これで企業の実態が浮かび上がってくるようだ。ようするにファミリービジネスで、若い代表取締役に意見する人もおらず、イエスマンを従えて、改善点には目もくれず利益のみを追求していた結果だろう。

 毎日新聞2月15日付、記事見出しの『「謝る以外何もできない」工場火災で三幸製菓が従業員に説明』は、その「謝る以外何もできない」が気に障る、企業として不誠実。

  亡くなられた4人の女性は、年齢は70、68、71、73歳と高齢で深夜に清掃の仕事をされていたことにも驚くが、これが日本の現実と知ると気持ちが沈む。

 三幸製菓の「謝る以外何もできない」ではなく、ご遺族への賠償金のこともしっかり考えていただきたい。これがアメリカであれば専門の弁護士がシャシャリ出て、天文学的な賠償金を支払わせるのだから。せめてもの誠意をご遺族に示していただきたい。

ニューヨークから発信しています