ネルソン・マンデラ の心に響く 言葉の教え

  by あおぞら  Tags :  

 国連会議が開催されている時、国連には加盟国の国旗がアルファベット順に並べられ、風にはためき色見本のように鮮やかである。よく、『日本に生まれたことだけで幸せなこと』という活字も言葉も、目にし耳にしたことがあるが、2021年7月時点で国連加盟国は193か国ある。それらの中で首脳国会議に参加する日本の位置づけから考えると、確かにそう思えた。

 人間として悩みは尽きないが、少なくとも我々日本人としては、国内での争いや、隣国に攻めれられたり、人権侵害されることはない。それだけで悩まなくていい問題は既にカウントの必要なしである。

 さて、南アフリカ共和国の元大統領のネルソン・マンデラは、1964年に国家反逆罪で収監された。囚人として過ごした年月は27年間。日本で行う政治活動で、このような仕打ちをうけることはないが、南アフリカでは当時行われていたのだ。

 不撓不屈の精神で人生を生き切ったネルソン・マンデラの言葉は、人生で迷った時に自分に寄り添ってくれる。ともすれば投げやりになりそうな自分を阻止してくれる力を秘めている。

 ここにアパルトヘイト撤廃に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ(1918~2013)の名言を記したい。

生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。
The greatest glory in living lies not in never falling, but in rising every time we fall.

何事も成功するまでは不可能に思えるものである。
It always seems impossible until it’s done.

私は学んだ。勇気とは恐怖心の欠落ではなく、それに打ち勝つところにあるのだと。勇者とは怖れを知らない人間ではなく、怖れを克服する人間のことなのだ。
I learned that courage was not the absence of fear, but the triumph over it. The brave man is not he who does not feel afraid, but he who conquers that fear.

自由であるというのは、単に己の鎖を脱ぎ捨てるだけではなく、他人の自由を尊重し、向上させるような生き方をすることである。
For to be free is not merely to cast off one’s chains, but to live in a way that respects and enhances the freedom of others.

 偉大な人物の言葉は、偉大である。そして、極めて優しいシンプルな言葉を残された。

外見は大切。笑顔を忘れぬよう。
Appearances matter – and remember to smile.

 この言葉を発せた人だから、27年間もの投獄生活に耐えられたのだと思う。苦しくとも辛くとも、特にこの最後の言葉は金言にしたい。

(Photo:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nelson_Mandela-2008_(edit)_(cropped).jpg)

ニューヨークから発信しています