ニューヨークに住むといろんな人に出会うし、また見る機会も多い。日本にも顔面に刺青を施した人もいるけれど、顔全体にびっしり隙間ない ”永遠絵の具” を注入したその人とダウンタウンの横断歩道ですれ違った時、タンクトップや短パンから見える肌もタトゥーだらけで心底驚いたことがあったけど、ニューヨークには桁違いの人を見る。
おそらく世界一身長が高いのではないかと思われた男性が歩いていた姿は、ご本人は決して太っているわけではなかったが、ひざに負担がかかるようで歩き方がぎこちなかった。
見た目で違う人もいれば、人間的にアレレ?と思う人も大勢見たけど、場合によってはあちらの方が私に対してアレレ?と思われたかもしれない。
価値観は人それぞれにより違ってくるので、世界中から人が集まるニューヨークには、結構なカルチャーショックを受ける人たちの比率は他都市に比べて圧倒的に高いと思う。
さて、そこで学んだことは都会は生き馬の目を抜くと言われ、人に対して冷徹になる場合もあるけど、諺の『攻撃は最大の防御なり』をニューヨークで取り入れると、災いを招きやすいと思う。その諺を逆手に取り『善行は最大の防御なり』だと、社会生活でトラブルを回避できていると思う。
日々、良い行いを積み重ねていくのだ。この善行を積み上げるのは良い種を育てるような行動で、良い種が成長すると良い作物が収穫できるのと同じだ。
そこで種に関する名言をいくつかご紹介したい。
物事を始めるチャンスを、私は逃さない。たとえマスタードの種のように小さな始まりでも、芽を出し、根を張ることがいくらでもあるのです。(ナイチンゲール)
樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。(ニーチェ)
真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実(しじつ)に行え。汝の現今に播(ま)く種はやがて汝の収(おさ)むべき未来となって現わるべし。(夏目漱石)
種も小さな良い行いも、目立たない小さなものだけど、それを育てることに意味がある。人知れず育てていくのが大切。
心の光合成で、常に太陽を見つめて、誰も相手にしてくれなくても太陽はきちんと見てくれる、そして精神的な栄養を与えて自分を育ててくれていると信じて念じることが大切。
正しい行いをすることは、自分の心の畑に良い種を植え、実りある収穫を得るような心の平和と安定が得られる。世の中の偉人と呼ばれる人たちは、きちんと善行を積んて、徳も積んできたのだ。
成功のための種を蒔こう! 小さな成功でも十分大きな収穫になるはずだから…..