メトロポリタン美術館 警備員確保の秘策 は 給与増!!

  by あおぞら  Tags :  

 ニューヨークはコロナ下で甚大な被害を受けた都市でした。死亡者も感染者も多くニューヨーク市民も大変でしたが、同時にニューヨークのビジネスへの打撃も大きなものでした。

 飲食業への被害は街を歩けば閉業に追いやられた今ももぬけの殻で、次のテナントが決まらない空き店舗が目立ちますし、小売業も影響は大きかったです。逆にアマゾンや、消毒液などを扱う日用品の会社は、コロナ下により業績が右肩上がりで、人生、ビジネス、悲喜こもごもです。

 さて、ニューヨークタイムズ、1月11日付に美術館の警備員の給与を上げる記事が掲載されていました。実は、警備員もコロナ下で多くの警備員が解雇をされました。
 

The Met Increases Its Pay to Guards to Address Covid-Related Shortages
Beyond recent absences caused by a surge in cases, the museum has faced some difficulties hiring guards to replace those laid off earlier in the pandemic.

メトロポリタン美術館は、Covid 関連で不足している警備員確保のための昇給策
コロナ下回復傾向の影響で急遽必要とされる警備員確保のため、美術館はコロナ下により初期に解雇された人員補充のために警備員を雇う件で、いくつかの困難に直面。

 今、美術館は再オープンしていますが、2020年度の春以降一斉に美術館も閉鎖になり、多くの警備員が職を失いました。また、美術館に人が戻りだし、警備員が必要となってもメトロポリタン美術館のような巨大な美術館に必要な、多くの警備員を一挙に確保することは難しいようで、その対策として給与を上げるというものです。

 いとも簡単に解雇され、今度は急遽人員が必要となれば給与を上げて迎えるとは、わからないでもないですが、随分勝手な魂胆と言うか、ニューヨークヒエラルキーの三角形のカタチがド~ンとイメージできます。

 メトロポリタン美術館は、世界四大美術館の一つと言われています。

ルーブル美術館(フランス・パリ)
メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク)
エルミタージュ美術館(ロシア・サンクトペテルブルク)
プラド美術館(スペイン・マドリード)

 実際、立派な美術館で世界に名だたる名画をたくさん所蔵し、また、世界四大美術館の権威で世界中の名画が期間限定で貸し出されます。

 ヨハネス・フェルメールの作品の↓『牛乳を注ぐ女』は、アムステルダム国立美術館所蔵ですが、メトロポリタン美術館で見ることも出来ました。

 また、メトロポリタン美術館では個人所蔵の小さなフェルメール作品も見ることが出来ました。これらの秀作を貸し出すことが出来たのは、メトロポリタン美術館が美術館が最重要視する”権威”があるからでしょう。

 そういう立派なメトロポリタン美術館の警備員確保で、給与を上げる対策は良いと思いますが、なんだかしっくりこないのと感じるのは私だけなのでしょうか?

ニューヨークから発信しています