寅年だけど サル🐵のハナシ、【百匹目の猿】ってご存じですか❓

  by あおぞら  Tags :  

 船井幸雄さんという日本を代表する経営コンサルタントの方は、生前、多くの著書を残しました。氏の成功哲学は中小企業の経営者やビジネスマンに熱烈な支持を受けていたそうです。

 スピリチャルな言動にも重きをおいていらしたようで、世の中はすべて『波動』と考えることができると言うお考えで、その波動について以下のように述べられていました。

・同じものは引き合う
・違うものは反発し合う
・自分が出した波動は自分に返ってくる
・優位の波動は劣位の波動をコントロールする

 賛同される方も、そうでない方もいらっしゃるでしょうが、先に進みますね。その船井幸雄氏の著書に『百匹目の猿』があります。内容を超端折りますが…. 

 時は1950年、場所は九州、宮崎の串間市。この市の陸地ではなく、石破海岸のすぐ近くに幸せな島と書く、幸島(こうじま)が舞台です。京都大学霊長類研究所の研究者たちが、この島を訪れ、当時24匹程しかいなかったサルに餌付けを試みました。

 サル軍団は与えられたサツマイモの泥を手や腕で落として食べていたのですが、餌付けし始めて3年後の1953年、若いメス猿(1歳半)が、サツマイモの泥を川で洗って食べ始めると、この行動が他のサルたちに影響を与えたのか、若いサルや母親たちがマネをし始めたそうなのですね。

 調査によると1957年には24匹中のサルのうち15匹が川で芋を洗って食べるようになったそうです。しかし、12歳以上のオス猿たちは、その行動を決してマネしなかったのだそうで、サルにも男の沽券というか、オス猿の沽券はあるのでしょうかねぇ?

 芋を洗っていた川はその後、水が干上がってしまったため、サルたちは海水で洗うようになりました。淡水から海水に水質が変わり、塩味が芋につくことで美味になったわけなのです。

 そして、なぜだか全く幸島と接点のない大分県の高崎山のサルたちの中にも、同じように海水で芋を洗うサルがいたそうです。

 この現象を取り上げたのがアメリカのニューエイジの科学者、ライアル・ワトソン氏の著書『生命潮流』で『百匹目の猿現象』と名付け発表されました。それにより、世間に認知されたそうなのですね。
 
 アメリカの科学者、ライアン・ワトソン氏曰く….

幸島で海水で芋を洗う数が、ある臨界値(有意水準に対応した検定統計量の値)を超えると、その行動は幸島だけでなく、何も接点のない遠く離れた場所にも広がるのではないか….

 偶然の一致って世の中あると思うのです。それはシンクロ二シティと呼ばれますが、世の中を良くするためには、善行のシンクロニシティが必須です。

 国土の広いアメリカの交通機関は飛行機が主流ですが、航空事故が起こると不思議なくらい連鎖します。また、銃で多くの人に発砲する事件があると、銃犯罪がより多発します。昨年のニューヨークはアジア人を嫌悪した人たちが、街で怒号を上げたり、蹴ったり、叩いたりする事件が起こりました。それらが報道されると、残念なことにどこかでアジア人をターゲットにする事件が連日起きていました。

 このような悪い事のシンクロニシティではなく、意識して良いことを世の中に起こすことを心がけることは大切です。格闘家の朝倉未来さんは、Twitterで『チャンネルの収益で児童養護施設の子達にプレゼント渡してきた』とつぶやきました、素晴らしいですね。

 影響力のある人も、そうでない人も、良い行いを心がけ、更に実践することにより世界は確実に良くなっていくのです。

 寅年🐯だけど、おさる🐵さんにも頑張ってもらって、この百匹目の猿の善の威力を今年目いっぱい発揮したいものです。

ニューヨークから発信しています