光あるところに希望がある。希望が見出せない時期も人生にはあるだろう。その時でも、できるだけ太陽光線を浴びるようにすると、精神的にも光は差すはずである。『太陽光線を受けることは体に良い』と言う視点の日光療法があり、紫外線から日焼けをしてしまうこともあるが、同時にビタミンDを補う効果がある。
う~ん、堅い書き出しである。まぁ、何が言いたいかと言うと今の世の中住みにくいと思っている。まさに混迷の時代で、政治も、経済も、ガタがきている。これは日本もアメリカも同じこと。
兎に角景気が良かったバブルの時代には、今のように大学生が就職難にあえぐこともなかったし、景気の良さから日本企業は外国企業をバンバン買収して、1989年に三菱地所がニューヨークではマンハッタンの中心地ロックフェラーセンターを約2,200億円で買収したのであった。
ロックフェラーセンター前の五番街を挟んでの向かいに、高級百貨店のサックス・フィフス・アヴェニューがあるが、こちらのデパートも日本企業が買収する噂が飛び交っており、買収するとされていたのは東武百貨店。結果的には買収にはいたらなかったが、関東近県以外の人たちには馴染みのない東武百貨店が、ニューヨークの最高級デパートを買収しようとしていたのだがら、その当時の日本の天井知らずの金満振りがわかる。
三菱地所は後にロックフェラーを手離した。インターコンチネンタルホテルを2,880億円で買収契約を結び、西友の子会社としたセゾンコーポレーションもインターコンチネンタルホテルを手離した。西友の今はセゾングループでなくウォルマートの完全子会社となった。
本来ならきちんと大学卒業後に社会に旅立てるはずであったり、妻子を養う大黒柱で住宅ローンを抱える世帯主が大企業からリストラ勧告される時代が来るなんて、あのバブル期には想像もできなかったが、現実問題、今、現実は脚色なしでここにある。
混迷の時代を生き抜くのは精神力で乗り切るしかないのだ。
出来る人間はそこを乗り越えるのだ。誰しも不安はあるだろうが、ハッタリでもいいからポジティブ体質にするのである。状況が悪い時に腐るのはあまりにも当然だが、この混迷の時代にはそんなことをしていると余計に状況は悪化する。マイナスの気持ちはハッタリの元気で打ちのめすのである。
諺辞典はお薦めの書物である。英語を上達したければ英文で書かれた諺を日本語で解説するものもある。ことわざは国や言葉は違えども、同じような内容が意外に多くて驚いてしまう。
ポジティブな言葉に光があるが、光は宗教にも用いられる言葉であり、哲学にも登場し、自然科学や物理などの考察の対象とされ、光により我々人間は生かされている。
光を用いたことわざを学ぶと共に、ことわざ辞典で自分を磨くことで、人生はきっと充実したものになると思う。厳しさと対峙することも人生であり、そこから逃げるのでなく手元のことわざ辞典から言葉のチカラで充電して、ゆっくり先を進めばいいと思う。振り返ればそのゆっくりと進みだすことが人生の転機になっていることが多いはずだから………
玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)
どんなにすぐれた資質や才能を持っていても、学問に励み、修養を積まなければ、立派な人間にはなれないということ。
(どんなに立派な玉でも、原石のままでは美しい光りを放たないということから転じたことわざ)
瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る
物は違ってもすぐれたものは光をあてると同じように輝く。
(瑠璃と玻璃は異なるものだが、照らせばどちらも美しく輝くことから、すぐれたものに光りを当てると多くのものに混じっていても、同じように美しく輝くという意味)
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