出雲大社に思いをはせる霜月

  by あおぞら  Tags :  

 島根県は山陰地方にあるどちらかというと地味な県で、隣の鳥取県と字の印象も似ており、外部の人には若干ややこしめの県….と言うと島根県民に喧嘩を売っているだろうか❓ いえいえ、これからしっかり賞賛いたしますよ❣

 島根県を初めて訪れたのは2013年の8年前で、出雲大社の大遷宮の年であった。勿論、狙って出かけたのであった。初めての島根県、初めての出雲。夏だったけど、晴れていたけど、どんよりしていたイメージで、山陰地方とはそういうことなのか❓と勝手に思ってしまっていた。

 出雲大社はどしんと構えていて、華美さは全くなく、それが神様らしかった。多くの参拝客がおり、参拝客は皆、笑顔に見えた。清らかな地に善男善女がそぞろ歩き、男女比率は圧倒的に女性が多かった。

 参拝後の神門通りを歩く楽しさ。お土産物屋や食事処が立ち並び、竹内まりやさんのご実家というか老舗旅館の竹野屋もしかっり眺め、食事時には出雲そばをいただく。

 島根県出身の有名人は先述の竹内まりやさんが有名ですが、山陰に陽が当たるというか、このところ大活躍のかまいたちの山内健司さんも島根県出身。そして、生まれは鳥取県でも国立島根大学に進学の藤原聡さん、卒業後は島根銀行に入行、そして、Official髭男dismに華麗に転身。

 島根県、凄い❣ しかし、残念ながら島根県の人口増減率は2010年の調査で、1920年と比較して増減率が100%、要は人口の増減が変化していないということで、47都道府県で島根県だけが唯一人口増のない県だった。それも出雲大社のように渋くていいじゃないか。

 日本に観光地は数多くあるが、山陰地方への観光はついでに出かけるというより、山陰に出かけるぞ❣と意欲をもって出かける人が多いような気がする。少なくとも私はそうだった。

 観光地も一期一会なのかもしれない。心の中での距離は時空を超えるかもしれないが、実際、再度出雲へ出向くのはアメリカからでは相当遠い。島根に心ときめく今日この頃、あの時、出雲大社へ出向いたことは神のお導きのようだった。

 2073年、これは次回の大遷宮の年である。時代は更に変わるだろう。しかし、出雲大社の境内はそのままだろう。

 日進月歩の進化は手放しで喜ばしいが、変わらない偉大さもまた愛おしい。

ニューヨークから発信しています