子どものマスク着用義務化に、各地教育委員会で反対も多く、司法長官まで対処に力を入れるアメリカ

  by あおぞら  Tags :  

 アメリカらしいな….と感じるのは、ワクチン接種の要請を断固として拒否する人が多いのはわかるのだが、ニューヨーク市警は警官たちがワクチン接種を義務付けられているのに、それを拒否する人たちが遂に退職に追いやられている状況。

 また、12歳未満の子どももワクチン接種が認可されているのに、各地で保護者たちが「わが子には接種させない!」と、怒りあらわにデモをしている。

 子どもへのワクチン接種に関しては、アメリカ食品医薬品局が7月、ファイザーとモデルナに対し、心筋炎や心膜炎といったまれな副反応を検出するには規模が十分でないと、12歳未満の子どもを対象とした臨床試験を拡大するよう求めクリアできてからの、今秋から子どもへの接種が可能になった経緯がある。

 アメリカは決まりごとに対し反対する人たちが結束し、各地でデモを起こしメディアで扱われ、その結果注目度が高くなる。

 ワクチン接種は今現在、注射なので大人も体内にワクチンを取り込むのを嫌がる人がいるのもわかる気はする。子どもを持つ親御さんの反対も十分理解できる。

 しかし、今度はワクチン接種ではなく、子どものマスク着用に異論を唱えた人たちが、10月30日付、ウォール・ストリート・ジャーナルにも、子どものワクチン接種に関して記事が掲載された。

Mask Mandates, Critical Race Theory Heat Up School-Board Elections
マスクの義務化に、批判的人種理論が学校の教育委員会の選挙を熱くする

 全米各地で子どものマスク着用義務化に反対する人たちが多く、それを決める教育委員会でコロラド州のデンバーの教育委員会では武装警備員まで会場に配置したとある。

 司法長官のメリック・ガーランド氏は、マスク着用の義務が、学校での人種問題にまで派生し、「嫌がらせ、脅迫、暴力の脅威の不穏な急増」を阻止するよう、連邦捜査局や地方当局と協力して対処しているとのこと。

 しかし、まぁ、子どものマスク着用義務化にここまで大げさになってしまうアメリカって、とても厄介な国に思ってしまったアメリカ在住の日本人であった。

ニューヨークから発信しています