金曜日の夕刻、街を歩くと何人かの仮装した可愛らしい子供たちをみかけた。昨年はまさにコロナ下でハロウィンはお預けだったろうから、伸び伸びしている幼児のスパイダーマンスーツ着用の姿を見て、こちらまでが元気になった。
いつのまにか日本にもハロウィンは定着し、渋谷のスクランブル交差点で大人の仮装が大集結の映像を見ると、クスリと笑えるものもあり、映画クルーの衣装さんか?と思える程、プロっぽいもの見かける。
さて、こちらニューヨークでは、グリニッジビレッジのハロウィンパレードが有名で、仮装の人々の大行進なので見ごたえがある。
ニューヨークの某日系商社では、人事のアメリカ人チームが各部署を仮装で回り、お菓子を配っていた場面に遭遇したこともあった。会社でハロウィンの飾り付けを、まるでクリスマスのように一生懸命している企業も多い。ハロウィンはそれほどの規模のアメリカの行事なのである。
では、はたしてハロウィンとは、なんぞや? っちゅうハナシですが……
ケルト人の1年の終わりは10月31日で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた。時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。これに因み、31日の夜、カボチャ(アメリカ大陸の発見以前はカブが用いられた。スコットランドではカブの一種ルタバガを用いる。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン (Jack-o’-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリックかトリートか(Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」または「いたずらか、お菓子か」)」と唱える。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい、とされている。玄関のライトを点けている、またはハロウィンの飾りつけをしていると訪問してもよいという意思表示になっており、それにもかかわらず断る家主とは悪戯の攻防戦が繰り広げられる。これはあくまでも電気が点いている家に対してであり、そうでない場合はがっかりして立ち去るのがほとんどである。
…..とウィキペディアの『概要』に書かれている。
この時期は、キャンディー、チョコレート、クッキーなどのお菓子が大売り出しされている。子どものいる家庭では必需品で、オフィスにもかぼちゃのバスケットにお菓子を詰め込んだものが置かれている気の利いた会社もある。
実はハロウィン明けに、ドラッグストアーでは売れ残りのお菓子のセールがよく見られる。安いからと買い過ぎて、体重を増やす人も多いのが、この時期でもある。