小林賢太郎解任についてNYから若干補足でご説明 & アメリカ主要メディアの記事も抜粋

  by あおぞら  Tags :  

 オリンピック開催直前に、今度はクリエイティブ・ディレクターの小林賢太郎が解任されました。この解任という措置が重く、しかも、辞任を申し出たとしてもそれを無視して解任扱いしなくてはいけない程の出来事でした。

 このニュースを目覚めてPCをログインし、目にした時、驚きました。おそらく、私が日本に住んでいたらその問題の重要性はわからなかったかもしれませんが、ニューヨークに住み、この街はユダヤ人が牛耳り、金融、不動産、ファッションはもうユダヤ人の独壇場と言っても過言ではない程です。

 以下はアメリカの主要メディアでの記事見出しを抽出しました。ニューヨークポストとロイター以外はサブスクリプションが必要ですので見られないと思いますが、ニューヨークポスト、ロイターの記事は読めますので、グーグル翻訳を活用されてご一読いただくとアメリカのメディアの捉え方がご理解いただけると思います。

New York Times
五輪開会式ディレクター、ホロコーストのジョークで解雇
The opening ceremony’s creative director is dismissed over a Holocaust joke.
https://www.nytimes.com/2021/07/22/sports/olympics/olympics-holocaust-opening-ceremony.html

Wall Street Journal   
ホロコーストジョークにより五輪開会式ディレクターを解雇
Olympic opening ceremony director fired for Holocaust joke .
https://www.wsj.com/articles/tokyo-olympics-official-fired-over-holocaust-joke-made-in-1990s-11626932420

New York Post       (読めます)
五輪開会式ディレクター、ホロコーストジョークで解雇
Olympic opening ceremony director fired for Holocaust joke
https://nypost.com/2021/07/22/kentaro-kobayashi-fired-as-2020-olympic-opening-ceremony-director-for-holocaust-joke/

Washington Post    
五輪開会式のディレクターがホロコーストジョークで解雇
Olympic opening ceremony director fired for Holocaust joke
https://www.washingtonpost.com/sports/olympics/olympic-opening-ceremony-director-fired-for-holocaust-joke/2021/07/21/9acf54b4-ea9b-11eb-a2ba-3be31d349258_story.html

Reuters          (読めます)
ホロコーストの過去ネタで五輪開会式を解雇されたディレクター
Opening ceremony director fired on Tokyo Games eve over Holocaust joke
https://www.reuters.com/lifestyle/sports/japan-former-pm-abe-will-not-attend-games-opening-ceremony-nhk-2021-07-22/

 例えばある先進国でオリンピックを開催して、その開会式を担当するディレクターがかつてネタとして広島や長崎の原爆で亡くなった方々を笑いものにした場合、それは許されると思われますか? 許されるはずはありません。

 小林賢太郎の解任の件で、著名人がいろいろコメントをしていますが、「過去の問題でも許せる社会になるべき」は、これは正直お門違いです。大量虐殺の問題を笑いものにするのは過去の話でも許されないのです。大まかにコメントチェックをして、尾木ママの「過去の誤りだからと許す気持ちの強い方は国際的良識のレベルが極めて低い」のご意見が的確に思いました。

 ユダヤ人の危機意識の強さの話をさせてください。私はアメリカの美術館協会の会員で、全米主要美術館、博物館は会員証を提示すれば無料で入館できるので、ニューヨークの美術館は隈なく出かけています。

 ユダヤ美術館、ユダヤ人遺産博物館、ヤシバ大学の博物館と3つの美術館、博物館に数多く足を運んでいますが、この3館のセキュリティーは空港の搭乗口並みです。金属探知機の囲いをくぐり、勿論手荷物も空港並みの例のプラスティックの箱に手荷物を入れ透視してまで検査します。セキュリティー、鉄壁です。

 ですから元日産CEOのカルロス・ゴーンがもしユダヤ系の会社のトップだったら、日産での悪さはしなかったと思います。鉄壁な見張りがあるので犯罪をするなど罰当たりな気持ちは微塵も起きないでしょうし、ユダヤ人が警察だった場合、まんまと関空から楽器の箱に隠れてトン面されるような失態は起こさない筈です、起こすはずはありません。

 誇り高きユダヤ人、また結束力も強く、やられたことを忘れないよう子供たちに過去の歴史を語り継ぐ、このようなユダヤ人を傷つけるネタで笑いをとろうとしている人は言語道断です。

 日本のこの『小林賢太郎』解任に際し、多少のご説明をさせて頂きました。

ニューヨークから発信しています