今の時代は怖いですよ!東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森会長の女性蔑視発言は日本のみならず、海外まで広がり、2月11日付ウォール・ストリート・ジャーナルの記事見出しは
森喜朗日本オリンピック組織委員長、女性蔑視発言後辞任
Japan Olympic Chief Yoshiro Mori to Quit After Sexist Remarks
2月9日付ニューヨークタイムズでは
オリンピック組織委員長 女性蔑視を謝罪、ただ日本ではこの謝罪で十分とされる
Olympics Chief Said Sorry for Demeaning Women. In Japan, That’s Often Enough.
このニューヨークタイムズの That’s Often Enough. の『日本ではこの謝罪で十分』と書かれているのは、日本は女性蔑視を重要視していないと捉えられていると思いますね。
個人的に好きなイギリスのBBCの記事は2月5日と少し前ですが、こんな感じです。
森喜朗オリンピック組織委員長 性差別発言を謝罪
Tokyo Olympics chief Yoshiro Mori ‘sorry’ for sexism row
BBCはニューヨークタイムズと違い、記者の私見に思える『日本ではこの謝罪で十分』の日本人に不快感を与える見出しではなく、公平な見方で事実を述べているので、やはり流石!と思います。
今現在2021年、情報時差なし、日本で起きたことは瞬時に世界に配信されます。しかも、アメリカの主要新聞2紙、そしてイギリスのBBCに掲載されて、日本の醜聞は世界に晒されることになるのです。
森さんが辞任されたことは正しい判断だったと思います。もし、このように瞬時に世界に知れ渡ることのない昭和や平成の始まりであれば、きっと未だにその要職にしがみついていたでしょうが、日本のニュースは同時に世界で読まれ、ましてやこの『女性蔑視』の話題はアメリカの『黒人差別』と同じように話題になりやすいと思います。
トップに立つ人、また公人の発言は思ったことをそのまま口に出してはアウトです。
後任は川淵三郎氏が就任受諾されたそうですが、適任だと思います。
元総理経験者はあまり表舞台に出てこない方がいいのではないでしょうか。失言で世間を混乱させ、そのニュースが世界に配信されたとは、オリンピック組織委員長としては不適格でしたね。