コロナ鬱とどう向き合うか?

  by あおぞら  Tags :  

日本もアメリカもコロナに疲弊しきっています。私が住むニューヨークはコロナにより大きな被害を受け、多くの企業でリストラが断行され、それは日系企業でも同じことです。日系の人材派遣のスタッフの方と先月話す機会があり、お聞きしたことは某メガバンクもリストラ断行、それと同時に高い家賃を支払う無駄を考え、オフィススペースを狭めたと言うのです。

リストラで人員整理をし、さらにリモートワークのため、人のいないオフィスに高い家賃を支払うのは無駄も無駄ですが、そんなに簡単にオフィススペースなんて狭められるものなのでしょうかね?まぁ、人材派遣スタッフの方も噂話的に話していらしたので、それが事実かどうかはウヤムヤではありますが、いずれにしても景気は悪い、どん底に近いのではないでしょうか。

我が家近くのブティックも先週までは営業していたのに、昨日店の前を通ると見事に空き店舗になっていました。なんだか侘しいですね。マンハッタンの小売業はレストランも含め、このように廃業するビジネスの多いこと。FOR RENT の貼り紙はされているものの、この状態では借り手がつくはずもなく、ミッドタウンの良い立地条件でも5年ほど前に撤退したマクドナルドの店舗は未だ借り手がついていません。それと同様、このコロナ禍で空き店舗になったスペースはこれから数年空き店舗のままの可能性も大です。

昨年の4月27日付け、マネーボイスのサイトの記事見出し『三菱UFJ銀行、従業員8000人削減方針。「大企業入社で一生安泰」神話はコロナで終焉』は、恐ろしい時代を予感させました。本社でリストラを行うと言う事は、世界各国の支社でも当然リストラは行われるのです。現地法人には日本から派遣された所謂駐在員と、現地で採用された人たちが働いています。例えばニューヨーク支店では、本社から派遣されている駐在員はリストラの対象には当然なりませんが、現地採用のアメリカ人、日本人はリストラのターゲットです。

現地採用社員は戦々恐々です。リストラされる社員もいれば、セーフの社員もいる。天国と地獄に振り分けられるわけで、これは現地採用社員にとり酷なことです。リストラされれば失業保険を受給できますが、受給期間は限りがあります。まだ、配偶者がいて、ある程度の稼ぎがあれば生活は維持できますが、もし、シングル・マザーがリストラされたされた場合は、かなりの苦境に立たされます。

西海岸で『命の電話』のボランティアをされている知人がいるのですが、その方はすでに引退され年金生活を送られていますが、このコロナ過で影響を受けないのは年金受給者で、年金額が減らされることはないからと仰いましたが、それらの恵まれた年金生活者以外は、このコロナで生活がひっ迫されている割合は相当高いと思います。

アメリカでも失業したために家賃が払えないので『家賃免除を頼む!』の札を作り、デモをしている集団をテレビのニュースで見ましたが、その気持ちも十分理解します。

いい話はトンとない。失業し、友達とも疎遠になり、更にコロナに感染してしまう人は実際のところ多いと思います。

どのようにコロナに向かえばいいのか? どのようにこの現状に対処すればいいのか? 正直わかりません、本当にわかりません。

闇雲に明るくいましょう、前向きにいましょう!とカラ元気で乗り切れるときもあるのですが、今回はチョット状況が酷すぎます。

ただ、生きてください。コロナ鬱で良からぬことを考えている方も多いと思いますが、生きてください。

そして辛い時こそ、いい言葉に触れてください。

みんな同じような気持ちを共有しています。

生き続けてみましょう。

画像: from flickr
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