テレビ大阪「やすとものどこいこ!?」を見るのは楽しい。主に吉本芸人のゲストを迎え、買い物をのんびり楽しくする番組である。そこでハッ!と驚いたのは、束子(たわし)の老舗、亀の子束子からスポンジが発売されていることで、やすよ・ともこが絶賛していた。それがすこぶるいいらしいのである。
粗目のスポンジで水切れがいいと言う。ああ、羨ましい!アメリカで売られている食器洗いのスポンジで満足のモノは先ずない。たまにあるとしたら、99セントショップのような激安店で、シンプルなスポンジがたまに売られているが、あれはまだ使い勝手がいいけど、日本の製品のように満足はしない。
改めて日本の老舗は凄い!しかも、時代と共に商品も進化していると思う。束子一本では事業も成り立たない時代になっている。束子だけでなく、スポンジも、そしてその優秀なスポンジに合う洗剤も!
老舗であること、また”亀の子束子”という社名も独自性があり、逆にオシャレ!温故知新とはこのことなり!!
ホームページをのぞいてみると、キッチン・掃除用品、からだ用、お風呂用、インテリア・エクステリアのカテゴリー別の商品紹介。束子をインテリア・エクステリアにするとは斬新なアイデア。
ニューヨークに無印良品が進出し、人気は維持できている。この手の店舗は都会受けする。もし、亀の子束子が海外進出をお考えなら、この際、輸出ではなく店舗を構えるとしたら、ニューヨークの中心部、東京駅と姉妹駅を結んでいるグランド・セントラル駅の中に小さな店舗を賭けとして出してみるのもいいと思う。人の出入りが多いので店舗としてはいいし、確実に日本人の顧客は取り込める。人が店舗にいると、それだけで集客につながるので日系企業の集中するこの駅は地の利を得ている。
それにアメリカ人でも無印良品等の良い商品に感心のある人は、亀の子束子の商品の良さをわかってくれると思う。値段が張るものでもないし、亀の子スポンジなどは一度使えばきっとリピーターになると思う。
海原やすよ・ともこの商品知識も凄いものがある。二人の薦める商品なら間違いない!という安心感もある。
実は、このお二人の姿を間近で見たことがある。もう、7年前になるが大阪のなんばグランド花月の地下に当時、47都道府県の土産物屋が出店していたと記憶する。そこへ足を運んだ時、その地下の広い場所が公開録画の番組をしており、そこにお二人がおられた。だから勝手に親近感が湧く。
話を亀の子束子に戻して、カッコいい企業である。束子が主力の会社だが、時代と共に商品も増やし対応していく。決して社名をコジャレタ名前に変更することなく、創業当時からの亀の子束子のまま。
亀の子スポンジは色も複数取り揃えていて、パッケージのビニール袋には Kamenoko Sponge の印字。ローマ字すらもカッコいい!この独自路線に美を感じる。
日本は何もアメリカに迎合する必要はない。亀の子束子のようにいかにも日本的な古典的な社名の企業の方がカッコいいのだ。ディオール、エルメス、亀の子束子と同じレベルのハイブランドと呼びたいくらい。
亀の子束子は1907年創業。社名を変えずに明治→大正→昭和→平成、そして令和。元号を目で追うだけでもも感動させる力がある。
亀の子束子よ、永遠なれ!
画像: from flickr
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