日本のニュースで映画『鬼滅の刃』が、公開初日から10日間の観客動員数798万3,442人、興行収入107億5,423万2,550円を記録したニュースを目にしても、大して興味もなくスルーしていました。
それでも、公開から10日間で興行収入100億円突破し、日本で上映された映画のなかで最速と知ると『それほどまでに夢中にさせるものは何が魅力なのだろう?』と、興味を示し始めた自分がいました。
絵のタッチを見てみると、個人的には『どうなんだろう?』とは思ったのですが、強烈に衝撃的に心を捕らえたものが竈門禰豆子の口元の竹!『なんじゃ~!!』と心の声が思わず叫んでしまったほどでした。
ほぅほぅ、そういうことか、竹をくわえた禰豆子の口元にはそんなに悲しい理由があったのか…. その竹は口枷となり、人を喰らわないようにするためとは、なんと斬新!かつドラマティック!!
あの、竹の口枷は、実は今の現代人に必要なものではないかと思うのです。何も禰豆子のように人を喰わないためではなく(まっ、そんな人はいるはずもないでしょうが…)、人はともすれば失言をしがち、それに余計なひとことで失敗したり、兎角、口は災いの元なので、見えない口枷は必要かもしれません。
禰豆子の口枷が竹と言うのがいいですね。日本には馴染の植物で、軽い、水分をハジク、色もキレイと三拍子そろっています。
そこで竹について調べてみました、ついでに諺も。
(↓農林水産省ホームページより一部抜粋&転記)
日本の文化を育んだ竹
私たち日本人と竹の関わりの歴史は古く、縄文時代の遺跡から竹を素材とした製品が出土しています。日本人は古来より竹を有用な植物として利用してきたのです。農業でも漁業でも、竹はごく身近にあって、軽くて加工性の高い素材として、例えば作物の収穫に用いる背負いかごや腰かごなど、用途にあわせて自分で編んだり職人に注文して使いやすい形や大きさの竹かごをいくつも持っていました。目を見張る成長の早さ
分類の仕方や種類の数え方には諸説ありますが、一般に国内にある竹は約600種に及ぶとされています。世界に目を向ければ1,200種ほどあるといいますから、その多様さに驚かされます。竹に宿る力
竹そのものは勢いよく成長しますが、竹稈の中は空洞です。竹は実に神秘的な植物です。
流石、禰豆子にふさわしく神秘的とはヒロインにふさわしい….
では、諺にはどんなものがあるのでしょうか…..
竹と人の心の直ぐなのは少ない
竹は意外に真っ直ぐなものは少なく、人も心が曲がらず正直な者は少ないということ。
破竹の勢い
止めようがないほどの激しい勢いのたとえ。「破竹」は、竹を割ること。竹は始めの一節を割ると、残りが次々と割れていくことから。
竹帛(ちくはく)に著(あらわ)・す
書物に書きあらわす。また、歴史に名を残す。
因みに竹にも花言葉があるようで、竹全般の花言葉は『節度』『節操のある』だそうです。まさに日本人の美徳ですね、最近、薄らいできている現状もありますが….
売れるものには理由がある。そこで『竹』に視点を当てて、リサーチをしているのですが、リサーチしながら竹の文字を使ったある言葉を見つけました。今までこう書くとは知りませんでした。それは….
竹箆返し
【答】は”しっぺ返し”で漢字で書くと↑こうなります。わぁ、クイズ番組で出てきそうですね。
最後に西洋の竹の花言葉で締めくくりたいと思います。
『loyalty(忠誠、忠義)』(イギリス)
『strength(強さ)』(イギリス)
『steadfastness(不動)』(イギリス)
『oprechtheid(誠実)』(オランダ)
『duurzaamheid(持続可能性、耐久性)』(オランダ)
『bonne chance(幸運)』(フランス)
『buona fortuna(幸運)』(イタリア)
『Viel Glück!(幸運を!)』(ドイツ)
竹の花言葉のような人間でありたいものです。そして、禰豆子に幸あれと。
画像: from flickr
https://www.flickr.com/photos/tj-blog/6889702721/sizes/z/